ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは発達障害の一種の病気です。
子供のADHDは「集中力が続かない」「ルールを守ることが難しい」「忘れ物や失くし物が多い」など、知的障害がなくても、行動に障害を生じることが多いためその特徴から集団生活の中でトラブルになりがちな障害です。
大人であれば年を経て折り合いがつけられるようになることもありますが、小児期は、まだ自身の特性を理解できず、周囲とうまくやれないことも珍しくありません。
子供のADHDについてその原因や特徴を解説いたします。
ADHDってどんな障害?何が原因で起こるの?
ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。ADHDを持つ小児は家庭・学校生活で様々な困難をきたすため、環境や行動への介入や薬物療法が試みられています。ADHDの治療は、人格形成の途上にある子どものこころの発達を支援する上でとても重要です。
引用:稲垣 真澄・加賀 佳美 ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療 e-ヘルスネット 厚生労働省 2020年5月12日
ADHDの原因は明確には分かっておらず、近年の研究により脳の前側にある前頭葉での情報処理がうまくいかず行動を制御できないことや神経伝達物質の不足が原因ではないかと考えられています。
ADHDは生まれつきの精神疾患のため、育て方やしつけ、子どもの努力不足が原因ではありません。
ADHDの診断基準
また、ADHDの診断基準も明確ではなく、いつごろどのように現れて、どれくらい続いているのか、他の神経発達症の症状がないかなど、診断基準に挙げられる項目に沿って医師から保護者への質問、子供への質問と返答、行動を併せ確認します。
ADHDなどの発達障害の症状は、個人差が大きく、子供の生活環境によって左右することもあり、数値などの客観的な判断基準が確立していないため、判断が難しいと言われています。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の3つの特徴
ADHDの特徴は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つに分けられます。
子供の場合はどんな行動として現れるのか、具体例と併せて紹介いたします。
・不注意
- 宿題の期限を守れない
- 忘れ物が多い
- 物をなくしやすい
- 片づけや整理整頓が苦手
・多動性
- じっと座っていられない
- 他のことに気を取られて集中できない
- 手足をいつも揺らしていたり、常に何かを触っている
- いつもおしゃべりをしている
・衝動性
- 思いついたらよく考えずにに行動してしまう
- 順番を待てない
- 相手の話を遮って話したり、邪魔をする
- 癇癪を起しやすく乱暴になることがある
他の子と比べて落ち着きのなさが極めて目立つのがADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴です。
いずれの症状も本人の努力不足が問題ではなく、子供自身も「気をつけているのに上手くいかない」「思うようにできない」といったストレスを感じているかもしれません。
大人が叱ることによって、子供が更なるストレスを感じないようにしなければなりません。
大切なのは、ADHDの知識と症状への理解です。
最初からハードルを高くするのではなく少しずつ取り組むこと、子供が楽しく過ごせるような環境を作ることや言葉選びの工夫、きちんと褒めて子供のモチベーションを高めることを意識して、子供が能力を発揮しやすく心身ともに健やかに過ごせるように心がけましょう。
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