「お父さん、僕、最近ヒットが打てないんだ…」
お子さんにそう相談された時、どう答えますか?
この記事では、少年野球の中でもバッティングに焦点を絞り、具体的なトレーニングや練習グッズを紹介させていただいております。
お子さんの野球を楽しく、また上達するためのコツが満載ですので、ぜひご覧ください。
自宅でできるバッティング練習を3つ紹介
ここでは、自宅で、しかも室内でもできるトレーニングを大きく3つ紹介させていただきます。
内容は「素振り」、「ティーバッティング」、「トスバッティング」の3つ。
「なんだ、知ってる練習方法ばかりじゃないか」と思ったそこのあなた、ちょっと待ってください。ここでは、最新グッズを利用し、お子さん一人でもトレーニングできる便利アイテムも紹介しています。騙されたと思って、一度読んでみてください。
素振り
最も歴史あるトレーニングの一つかつ、効果的なトレーニングになります。ただ振るだけでは意味が無いことや、鏡を使った素振り…のような練習方法はご存知かと思いますので、ここでは二つのバットを使った素振りを紹介させていただきます。
重たいバットを使った素振り
「マスコットバット」と呼ばれる重たいバットを使用して素振りをする方法です。
この方法で、最も重要な点は「体の流れを正しく使って」スイングすること。腕だけでバットを振ると非常に重く感じますが、体の流れを意識し、連動を上手くとると重さは感じにくくなります。
重たいバットから普通のバットに変えた時でも、同じ軌道で、同じ力の入れ具合でスイングできるようになれば自然と球は飛ぶようになるんです。
よくある勘違いとして、「スイングスピードを上げるために重たいバットを振っている」という方がいますが、それは効果的ではありません。バットを振る筋肉をつけるため、というのも非効率的です。
筋トレにつきましては、以下の記事で解説しております。ケガをしないための注意点や、効果的なトレーニングを紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
インパクトスウィングバットを使った素振り
「インパクトスウィングバット」は「フィールドフォース」さんから発売されているバットで、なんと素振り専用のバット。
この「インパクトスウィング」の良い点は、インパクトを意識したスイングが身に付くこと。このバットには重りがついており、その重りがスイングした際に動きます。そして、インパクトの時に「カコッ」という音と手に感触が伝わるので、力を入れるタイミングを意識しやすいことが特徴です。
バットの全長が65cmなので、限られたスペースでも練習を行うことが可能。また、重さも付け替えることができるので、目的やお子さんの成長に併せて長く使い続けることができます。
ティーバッティング
こちらも昔からある練習方法ですが、最近はグッズが進化しています。
かつて野球少年だった方は、監督や親御さんがボールを投げてくれて、それを目掛けてバットをスイングしていたかと思います。しかし、この練習は「ボールを上手く投げてくれる人」が必要で、さらに「ボールが飛んでも大丈夫な環境(ネットなど)」が必要と家でやるには非常に難しいトレーニングでした。
ティースタンドを置いて一人で練習する方法もありますが、「結局はボールが飛んでも大丈夫な環境」が必要になりますよね。
スウィングパートナー
そこで紹介したいのが「スウィングパートナー」という野球グッズ。
これは、昔ながらのティーバッティングを一人でかつ、室内でも行えるというスグレモノなんです。素振りで基本フォームを確認してから、実際に打つまでの練習をお子さん一人で行えるため、毎日練習できるのが特徴。
また、高さや方向、間隔などを自由に調整できることから、得意なコースから苦手なコースまで様々なコースの練習ができます。
素振りとノックの中間地点の練習ができるため、より実戦でのイメージがつきやすいオススメの練習方法です。
トスバッティング
こちらも王道の練習の一つ。しかし、ティーバッティングと同様に場所の問題が出てきてしまいます。家の中では野球ボールは危険ですし、かと言って外も建物が多くてできない…
そこでおすすめしたいのが、「バトミントンのシャトル」を使用したトスバッティング。5mほど離れた位置から、ピッチャー役の人にシャトルを投げてもらい、バッターがそれを打つというシンプルなトレーニング。
このトレーニングの良い点は、しっかりとコルク部分を捉えないと羽が飛ばないことにあります。自分のミートポイントを意識し、他のトレーニングで得たフォームやインパクトに注意しながら打つことで実戦でも役立つトレーニングを行うことができるんです。
また、シャトルを打ち出す専用のグッズ「スピードシャトルトスマシン」も発売されているので、気になる方はぜひ調べてみてください。
バッティング以外のことについては以下の記事で紹介しております。
バッティングにおけるビジョントレーニングの重要性
バッティングに大切なものは、練習、グッズ、そしてもう一つあります。それが、ビジョントレーニング。
なぜバッティングにはビジョントレーニングが必要なのか
高速で迫ってくるボールに対して、的確に判断しバットを振るには、視覚能力が必要です。視覚能力は、言わば見る力であり、これはトレーニングによって鍛えることができます。このトレーニングこそが、ビジョントレーニング。
では、バッティングではどのような視覚能力が必要なのでしょうか?次の見出しで、一つひとつ解説させていただきます。
また、ビジョントレーニングについて、詳しくは以下の記事で解説させていただいております。併せてご覧いただくと、よりトレーニングの効果が得られるでしょう。
バッティングに必要な視覚能力
動体視力
動体視力は、高速で迫るボールを見るために必要な視覚能力です。よくプロ野球選手が「球が止まって見えた」と言いますよね。
あれは抜群の動体視力を持っているからなのです。動体視力を鍛えることで、その領域に近づきましょう。
深視力
深視力は、距離感を測り、位置の違いを見極める能力です。バッティングでは、飛んできたボールに対してバットを振るタイミングを決めるために必要な能力になります。
眼と手の協調性
眼と手の協調性は、見た瞬間に手が動く能力です。これは言い換えると、「考えるより先に体が動く」能力であり、高速で迫るボールに対して体が勝手にバットを振れるようになるために必要な視覚能力になります。
それぞれの具体的なやり方については、以下の記事にまとめてありますのでぜひお役立てください。
まとめ
今回の記事では、自宅でできる少年野球のバッティング練習方法と便利なバッティング練習グッズの紹介をさせていただきました。
フォームやインパクトなどを体で覚え、ボールを見る力をビジョントレーニングでつければ、4番バッターも夢じゃありません。
更に本格的にパフォーマンスを向上させたいのであれば、ビジョントレーニングを行うことができる施設や、視覚機能の専門家であるオプトメトリストを訪ねることをおすすめします。
千里堂網走本店では、専門家がスポーツビジョントレーニングに取り組んでいます。
プロアスリート向けの本格的な訓練から、子ども向けの楽しく取り組めるものまで幅広いので、興味があれば千里堂本店まで是非お問い合わせください。