ビジョントレーニング

千里堂ブログ

野球選手も活用するバッティング上達のトレーニング!? キーワードは「見る力」

「野球の試合でたくさんヒットを打って活躍して欲しい」

そう思い、バッティングが上達する方法を色々調べたけれど、どれも専門的な内容で私が教えられるかなと思った方も多いはず。

この記事では、そうした専門的な内容ではなく、ビジョントレーナーとしてプロ野球選手を見てきた中でわかった「見る力」に焦点を合わせ解説していきます。

この記事を読むことで、バッティングと見る力の関係性や、見る力を鍛えることの重要性についても理解できるようになっています。

見る力が向上するとバッティングも上達する

野球というスポーツにおいて、バッティングは非常に重要な要素です。ゲームで勝つためには、得点が必要です。守備がいくら素晴らしくても、点を入れられなければ勝つことはできません。

そして、バッティングにおいて大切なのは、スイングのフォームやパワーだけではありません。練習においては軽視されがちですが、バッティングに欠かせない能力のひとつに「見る力」があります。

例えば、バッターボックスに立ったバッターが、ピッチャーの投げた球を打つまでの流れを想像してみましょう。

まず、バッターはピッチャーの投げたボールを見ます。目で見た情報は脳に送られ、ストライクなのかボールなのか、球種は何か、どの程度のスピードなのか、一瞬で判断しなければなりません。

そして、その判断に基づいて体を動かし、球にバットが当たるようにスイングします。ボールが飛べば、その軌跡を目で追いながら次の動きを判断しなければいけません。

一瞬とも言えるわずかな時間ですが、動いている球を捉えるための「動体視力」「眼球運動」、距離感を掴むための「深視力」、目で見た情報を脳で処理して体を動かすための「眼と手の協応動作」といったいくつもの「見る力」が働いていることが分かります。

このような「見る力」が乏しければ、いくらバッターの肉体能力が高くとも、球を捉えることも球に合わせてスイングすることもままならないのです。

つまり、「見る力」を向上させることで一瞬の判断能力が身に付き、バッティングが上達する可能性が高いと言えるのです。

プロ野球選手は見る力を「ビジョントレーニング」で伸ばしている

「見る力」がスポーツのパフォーマンスにおいて必要不可欠な能力であることは、欧米では周知の事実です。

特にアメリカでは「見る力」の訓練を「ビジョントレーニング」と呼び、オリンピック選手をはじめとしたトップアスリートの訓練に導入しています。

ビジョントレーニングを指導するのは、オプトメトリストという国家資格を持った視覚の専門家です。アメリカでは、それだけ「見る力」が重要視されてます。

近年の日本においても「見る力」の有用性は浸透しており、ビジョントレーニングに取り組むプロ野球スポーツ選手が増えています。

ビジョントレーニングを取り入れるプロ野球選手

広島東洋カープの西川龍馬選手

例えば、広島東洋カープの西川龍馬選手は、2017年からビジョントレーニングに取り組んでいます。

元々の打撃センスの良さからバッティングの天才と称されていましたが、2018年、2019年と年を経るにつれて彼の本塁打数は増加しています。

西川選手の長打力が向上している要因のひとつには、ビジョントレーニンングの存在があるでしょう。

北海道日本ハムファイターズの近藤健介選手

また、北海道日本ハムファイターズの近藤健介選手も、2017年からビジョントレーニングを始めたひとりです。

2016年には0.265だった打率が、2017年には0.413まで向上しており、これからもビジョントレーニングを続けたい旨のコメントを残しています。

福岡ソフトバンクホークスの上林誠知選手

福岡ソフトバンクホークスの上林誠知選手は、ビジョントレーニングの効果について、動体視力が向上して動きがスローモーションに見えると発言しています。

元シアトル・マリナーズのエドガー・マルティネス選手

そして、ビジョントレーニング発祥の地であるアメリカでは、元シアトル・マリナーズのエドガー・マルティネス選手のビジョントレーニングにまつわるエピソードが有名です。

マルティネス選手は、両目で対象を見ることができずボールを見失ってしまうという問題を抱えており、それを克服するために入団直後からビジョントレーニングに取り組み続けました。

その結果、マルティネス選手の「見る力」は向上し、また歳を重ねても衰えませんでした。引退するまでの長きにわたり、彼がメジャーの強打者であり続けたことはご存知の通りです。

今すぐできる3つの簡単ビジョントレーニング

ビジョントレーニングは、お家にいる時や外出している時など、気軽に始められるものも多いので、ここではゲーム感覚で取り組める手軽なビジョントレーニングを紹介します。

※目に病気を持っている方や、痛みや違和感がある方は、医師に相談してから行ってください。また、トレーニング時間は長くとも1日15分程度にとどめておきましょう。

瞬間視野と動体視力が鍛えられるトレーニング

「C」の向きを瞬時に判断するビジョントレーニング。

慣れてきたら再生速度を上げて挑戦してみよう!

動体視力を鍛えるトレーニング

青い丸をひたすら目で追うトレーニング。

ただ目で追っているだけなのに、結構疲れますよ!

難易度高め!瞬間視野を鍛えるトレーニング

一瞬出てくる6桁の数字を瞬時に読み取るというやや難易度が高いビジョントレーニング。

再生速度を上げると、さらに効果的な練習ができます。

もっと本格的にトレーニングをするなら

本格的にパフォーマンスを向上させたいのであれば、ビジョントレーニングを行うことができる施設や、視覚機能の専門家であるオプトメトリストを訪ねることをおすすめします。

千里堂本店では、プロ野球選手もビジョントレーニングに取り組んでいるほか、子ども向けのビジョントレーニングも実施しています。

プロアスリート向けの本格的な訓練から、子ども向けの楽しく取り組めるものまで幅広いので、興味があれば千里堂本店まで是非お問い合わせください。

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