「ビジョントレーニング」と呼ばれる訓練を、ご存じでしょうか?
「見る力」を鍛えることで、視覚機能はもちろん学力や運動能力を向上させることができるというものです。
近年では、パフォーマンス向上を目的としてビジョントレーニングを取り入れるプロスポーツ選手も増えています。
ビジョントレーニングの基本と、その効果に迫ってみましょう!
ビジョントレーニングって何?基本を教えます
ビジョントレーニングとは、アメリカ発祥の「見る力」を向上させるための訓練法です。近年の日本においても、子供やスポーツ選手を中心に広まりつつあります。
まず前提として、私たちが普段「視力」と呼んでいるのは、目も対象も静止している際に計測する「静止視力」と呼ばれるものです。静止視力が落ちた場合、眼鏡やコンタクトレンズなどで矯正することになります。
対して、ビジョントレーニングで鍛えるのは「静止視力」ではありません。目を動かす際に使う筋肉や、取り入れた情報を正確に脳で処理して動作する能力です。
例えば、飛んできたボールをキャッチする場合、
「ボールが飛んできたことを見る」→「どのように体を動かせばボールを取れるかを脳が判断し、体に指令を出す」→「手を動かし、ボールをキャッチする」
というプロセスが必要です。
動いているボールの速度や位置を正確に把握して動作に繋げなければなりませんが、目から取り入れる情報量は非常に多く、状況把握に費やせる時間は長くありません。
そのため、目を動かす筋肉や見た情報をもとに体を動かす「見る力」が必要です。
「見る力」を向上させることは、日常生活はもちろんスポーツシーンで非常に有効なのです。
もっと早く知りたかった!ビジョントレーニングの驚きの効果!
それでは、ビジョントレーニングで向上させることができる「見る力」にはどんなものがあるのでしょうか?主な能力を、スポーツシーンで期待できる効果と併せてご紹介します。
・動体視力
前後や左右に動いている対象を見る能力。
ボールの目まぐるしい移動に対応できるようになる。
・眼球運動
目をスピーディーに動かし、移動する対象を捉える能力。
相手選手やボールなどを、正確に追うことができる。
・瞬間視
ぱっと瞬間的に見た際に、より多く正確な情報をキャッチするための能力。
展開の早い競技でも、素早い状況判断ができるようになる。
・周辺視
目標物だけでなく、周辺の状況も把握するための能力。
コート内で同時にアクションが起こるチーム競技において、遅れずに対処できるようになる。
・眼と手の協応
目で見た情報に基づいてスムーズに体を動かす能力。
行いたい動作を、正確かつスピーディーにできるようになる。
いずれも、スポーツに欠かせない能力であることが分かります。
実際に、プロ野球やJリーグといったプロスポーツチームのほか、国内外のテニスやバスケットボール、ゴルフやラグビーの選手がビジョントレーニングを取り入れています。空手や剣道といった武道や、ボクシングや格闘技にも効果があり、それらの審判にもビジョントレーニングは有効です。
千里堂でビジョントレーニング
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ビジョントレーニングで「見る力」を鍛えればスポーツが上手くなる!
オリックス・バファローズの公認ビジョントレーナーとして活動している千里堂は、スポーツに取り組む方を応援しています。
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