発達障害の子どもの自立支援のために、子どもの特性や成長にあわせた「療育」でサポートしていくことも大切なことです。
「子供の発達障害の治療方法を紹介!療育に特化した支援とは」でさまざまな療育を紹介しましたが、今回はその中の一つ、「ABA(応用行動分析)」についてご紹介します。
子どもは、様々な環境の中で多くの刺激を受けています。その刺激に対し行動することで、自身の成長に繋げています。
療育には様々な方法があり、内容や期間も異なります。子どもにあわせた適切なかかわり方や特徴を学んでいきましょう。
ABA (応用行動分析)の特徴
ABA(エービーエー / 応用行動分析)とは、子どもの「好ましい行動」を増やし、「好ましくない行動(問題行動)」を減らしていくことを目的とした療育方法です。
行動主義という心理学のアプローチの理論に基づいています。
ABA(応用行動分析)では、子どもの行動をよく観察することが大切です。
その上で、その行動のきっかけを考え、要因となっている環境を整えたり、家族や周囲の人が適切な関わりをしていきます。
その結果を踏まえて、子どもは行動を変化させ「好ましい行動」を学んでいきます。
ABA(応用行動分析)は、子どもの状態にあわせて、療育施設や家庭で行うことができます。
図で理解する「ABA (応用行動分析)」
ここからは、ABA(応用行動分析)の具体的な例をご紹介します。
●「好ましい行動」は、しっかりと褒める
子どもに限らず、褒められたら嬉しくなり、その行動を好んで繰り返すようになります。
子どもが「望ましい行動」をしたら、しっかりと褒めてあげましょう。
しっかり褒めることで、良い印象が強くなり、その行動を強化していきます。
また「望ましい行動」とは何かを具体的に伝えることも大切です。
●「好ましくない行動(問題行動)」は、無視をする
「望ましくない行動(問題行動)」を繰り返す場合は、その行動のきっかけとなる環境や、関わり方が継続している可能性があります。
もしくは、その行動を「好ましい行動」と間違って認識している場合があります。
問題行動を起こした場合は、その行動を無視しましょう。
無視することで、何も起こらない(つまらない、面白くない)という状況をつくり、問題行動を減らしていきます。
まとめ
この記事では、子どもの発達障害の療育方法「ABA(応用行動分析)」についてご紹介しました。
ABA(応用行動分析)は、子どもの行動だけではなく、そのきっかけと結果を考えることが大切です。
「望ましい行動」が増えることで、社会的な適応力となり、生きづらさを和らげることにも繋がります。
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