発達障害の治療としては、それぞれの特性に応じた療育を支援していくことにあります。
大切なのは、家族など周りの人たちが協力し合い、適切な接し方をしたり、生活環境を整えながら、本人が社会生活を送りやすくなるようにサポートしていくことです。
発達障害の特性を持つ子供は、個性が強いために周囲との関わりが難しいことがあります。
それによって誤解されてしまったり、孤立したり親子で疲弊してしまったりしますよね。
ここでは、発達障害の子どもの特性に応じた療育方法の一覧を紹介します。
子供にあったケアを見つけて、本人が感じている生きづらさを少しでもやわらげていきましょう。
TEACCH(ティーチ)
TEACCH(ティーチ)は視覚的なアプローチを通して、発達障害の特性を持つ子どもの生きづらさを和らげていきます。
自閉症スペクトラム症の特性を持つ人とその家族のための、総合的、包括的なプログラムです。
TEACCH(基本理念)の一つに「構造化」があります。
自閉症スペクトラム症の特性を持つ子どもの中には、目で見たものを理解するのが得意。
興味、関心があることについては優れた記憶力を発揮する子どもも少なくはありません。
こうした特性を生かし、時間・手順などを「見てわかるように」安心して過ごすよう支援することを「構造化」と称しています。
感覚統合療法
アメリカの作業療法士エアーズによって考案されたリハビリテーション技法。
発達障害の特性を持つ子どもは「刺激」と「脳の働き」を統合させて感情を現したり、行動することに難しさを感じる場合があります。
刺激と呼ばれるものに感覚があります。
感覚には、視覚・聴覚・味覚・嗅覚という5感のほかに、痛覚・温度覚・振動感覚など様々なものが存在します。
これらの感覚の刺激と脳の働きを統合させて行動を決めることを「感覚統合」と呼びます。
感覚統合療法では、様々な日常生活の場面を工夫して、感覚統合のバランスの悪さによる影響を和らげ、偏りを整えていきます。
具体的には、背中になんの文字が書かれたのかをあてる、ブランコ遊び、袋の中に入っているものを手だけであてる、なわばしご登るなどの遊びを通した刺激で感覚の偏りを整えていきます。
ABA(応用行動分析)
子どもの行動をよく観察し、適切な環境を整えたり、適切な関わりをもったりしながら好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らしていくことを目指します。
子どもは環境からさまざまな刺激を受けて、それに反応しながら成長していきます。
保護者や関わる人から「適切な関わり」という刺激を受けて行動を変化させて学びます。
PECS(ペクス)
PECS(ペクス)とは、絵カード交換式コミュニケーションシステムという意味です。
話し言葉でもコミュニケーションに困難がある子どもや大人のためのトレーニング方法です。
絵カードを用いて自発的なコミュニケーションを育んでいきます。
具体的には、子どもの好きな物を子どもが取れないところにおき、欲しいものが描かれた
カードを使ってコミュニケーションをとります。
段階が進むにつれて、絵カードを並べて簡単な文章を作ったり、質問に答えたりします。
家庭や学校でも使用でき、カードは手作りすることもできます。
ビジョントレーニング
発達障害やその傾向があるお子様の、苦手やできないことの改善に効果が期待できる「ビジョントレーニング」を実施しています。
できない原因はお子様本人はもちろん、周りからもわかりづらいものですが、実は「視覚機能」と関係が深いとされています。
「見る力」を高めるビジョントレーニングは、学習能力や注意力・コミュニケーション力の向上が期待でき、お子様の苦手を改善し、やる気や自信を引き出すことにつながるトレーニングです。
小さなお子様から中学生まで、幅広い年齢の方が楽しみながら興味をもって取り組めるトレーニングです。
積み木やパズル、カードなどの道具を使用したり、体を動かしながら行う方法など、遊び感覚で取り組めます。
まとめ
発達障害の特性を持つ子どもの療育方法について紹介しました。
それぞれの特性に合わせた療育を、成長に合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
千里堂網走では、発達障害やその傾向があるお子様の、苦手やできないことの改善に効果が期待できる「ビジョントレーニング」を実施しています。
できない原因はお子様本人はもちろん、周りからもわかりづらいものですが、
実は、「視覚機能」と関係が深いとされています。
「見る力」を高めるビジョントレーニングは、学習能力や注意力・コミュニケーション力の向上が期待でき、お子様の苦手を改善し、やる気や自信を引き出すことにつながるトレーニングです。
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