ビジョントレーニング

千里堂ブログ

ビジョントレーニングのやり方を鍛えたい視覚機能別に紹介します

ビジョントレーニングのやり方を鍛えたい視覚機能別に紹介します

ビジョントレーニングとは、目の機能を鍛えるトレーニングのことです。言葉は聞いたことがあっても、実際にどんなトレーニングをするのかまでは詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

今回はビジョントレーニングの効果から、鍛えたい視覚機能別のビジョントレーニングのやり方を北海道網走にある千里堂が詳しく解説します。また、いつやるべきかや自宅で行う際の注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。

ビジョントレーニングの効果

ビジョントレーニングの効果

ビジョントレーニングとは、見る力や機能を向上させることを目的としたトレーニングのことです。

目を動かす筋肉を鍛えることで、ものの位置を正確に捉えたり、目から伝達された情報を脳で処理し、体を動かしたりするための運動機能を向上させる効果があります。

鍛えられる視覚機能一覧

ビジョントレーニングをすることで、具体的にどのような機能が鍛えられるのでしょうか。ここでは、ビジョントレーニングで鍛えられる視覚機能をご紹介します。

  • 動体視力

目の前で動いているものを見る能力のこと。遠くから近づいてくるものを見極めるKVA動体視力と、上下左右に動くものを見極めるDVA動体視力の2種類に分類されます。この能力が活躍するスポーツは、サッカーやテニス、卓球など。いずれも常に動くボールを見極める必要があるため、鍛えておくことが大切です。

  • 瞬間視

一瞬のような短い時間で多くの情報を認知する能力のこと。常に変化する位置関係などを即座に把握し、的確に動くために必要です。この能力が活躍するスポーツは、野球やボクシング、バスケなど。これらのスポーツは、すぐに状況を判断する必要があるため、身につけておくことが欠かせません。

  • 周辺視野

見ているものの周辺の範囲を捉えるための能力のこと。周囲のものと自分の位置を把握するのに役立ちます。この能力が活躍するスポーツは、サッカーやテニス、バスケなど。どのスポーツも広範囲のコートで行うスポーツなので、周囲の状況を正確に判断できるようになります。

  • 眼球運動

動いているものに対して向ける視線を素早く動かす能力のこと。動いているものの動きに合わせ、さまざまな方向に視線を向け、それに追従する必要があります。この能力が活躍するスポーツは、ボクシングやテニスなど。どちらも素早く動く相手を見る必要があるため、身につけるべき能力です。

  • 眼と手の協応動作

見たものを素早く、正確に判断する能力のこと。目で捉えた情報を脳に送り、即座に脳で処理し、必要な動作をするように手足に指示します。この能力が活躍するスポーツは、野球やテニス、バレーボールなど。正確な位置にボールを打つためにも、必要な能力です。

トレーニングをしても向上が期待できない視覚機能もある

鍛えられる視覚機能がある一方で、いくらトレーニングをしても向上が期待できない視覚機能があります。それが静止視力とコントラスト感度です。

まず、静止視力は止まっているものを見分けるために必要な能力です。他の能力と違い、動くものを見るための能力ではないことから、残念ながら向上させていくことは難しいといわれています。そのため、メガネやコンタクトなどで視力矯正を行い、改善を図るのが一般的です。

一方、コントラスト感度は色の濃淡などの色の差を見極めるための能力です。こちらも先天的な能力のため、トレーニングで向上できない能力だといわれています。

鍛えたい視覚機能別!ビジョントレーニングのやり方をご紹介

ビジョントレーニングでどの視覚機能が鍛えられるのかわかったところで、それぞれのビジョントレーニングのやり方をご紹介します。

動体視力:親指フォーカス

①親指フォーカス
引用画像:ビジョントレーニング基礎編

動体視力を鍛えるなら、親指フォーカスというトレーニングがおすすめです。両腕を肩幅に広げて伸ばし、両手の親指を立てます。

親指を立てたら、爪の先を左右交互に見ましょう。このとき、首を動かさないよう注意しながら爪の先を見るようにしてください。

瞬間視:フラッシュカード

瞬間視:フラッシュカード

フラッシュカードとは、カードをめくりながらカードに書き込まれた数字を瞬間視するトレーニングです。

目からカードを30~40cm以上離した状態で、カードをめくり、数字を読み上げます。カードをめくるスピードが早くなればなるほど読みにくくなるため、スピードを調整してチャレンジしてみましょう。

周辺視野:ボールを掴むトレーニング

周辺視野:ボールを掴むトレーニング

いつどのタイミングで落とされるかわからないボールを掴むトレーニングです。これは一人で行うのは難しいので、二人一組になって挑戦します。

ボールを落とす側の人が、卓球のボールなど手のひらに隠れるサイズのボールを両手で掴みます。もう一人はボールを落とす側の人の手元をよく見ておき、上から落とされたボールをキャッチしてください。

眼球運動:ナンバータッチ

眼球運動:ナンバータッチ

ナンバータッチとは、1から20までの数字が書かれた紙をタッチするトレーニングです。紙の上に、ランダムに書かれた1から20までの数字を番号順に探していきます。

数字を順番に探して、全部をタッチするまでに何秒くらいかかるかを計ってみるとよいでしょう。

眼と手の協応動作:転がってくるボールをキャッチ

眼と手の協応動作:転がってくるボールをキャッチ

自分に向かって転がってくるボールをキャッチするというトレーニングです。誰かに転がしてもらうのもいいですが、壁などを使えば自分一人でも行うことができます。

自分一人で行う場合は、壁に向かってボールを投げてください。壁にぶつかった反動で転がってくるボールを目でとらえ、目で追いキャッチしてみましょう。

ってくるボールを目でとらえ、目で追いキャッチしてみましょう。

ビジョントレーニングはいつやるといい?

ビジョントレーニングはいつやるといい?

実際にビジョントレーニングをやってみようとは思うものの、いつ、どのタイミングでやるといいのかわからない人もいるでしょう。

基本的には、ビジョントレーニングはいつ行っても問題ありません。そのため、好きなタイミングでやってみるといいでしょう。ただし、週に3回くらいは必ずやると決めてから挑戦するようにしてくださいね。

また、視覚機能向上というビジョントレーニングの効果が現れるまでには3か月以上はかかるといわれています。せっかく始めたトレーニングを無駄にしないためにも、継続して行うようにしましょう。

日常での取り入れ方

ビジョントレーニングはどこかに外出して行うものではなく、普段の日常生活でも簡単に取り入れられるトレーニングが多いです。

たとえば、瞬間視を鍛えたい場合は、いろんな写真が掲載されている本や雑誌を開いた瞬間に閉じ、そのページにどんな写真があったかを思い出すなど。このように家にあるもので簡単にトレーニングができるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

無料で使えるスマホアプリもある

実はビジョントレーニングは、スマホアプリでもトレーニングすることができます。無料で配信されているアプリも多いので、お金をかけたり、道具を準備したりする必要もなくトレーニングを始められるのが特徴です。

手軽なトレーニング方法ではありますが、しばらくの時間スマホの画面を見続けることになるので、画面の明るさや画面と目との距離に気をつけながら行うようにしましょう。

ビジョントレーニングを自宅で行う際の注意点

今回は自分で簡単にできるビジョントレーニングのやり方をいくつかご紹介しましたが、自分でやるときの精度には限界があるのも事実です。

また、ビジョントレーニングは効果が出るまでにもある程度の時間を要するため、継続的に続けていかないと意味がありません。最初のうちはやる気があっても、徐々にモチベーションを保つのが難しくなってしまう可能性があることに注意しましょう。

一人でトレーニングをするのが不安だと感じる場合は、ビジョントレーニングを行っている専門家の元でトレーニングを行うことをおすすめします。

千里堂メガネ網走本店でもビジョントレーニングができます!

千里堂メガネ網走本店でもビジョントレーニングができます!

千里堂メガネ網走本店は、北海道内唯一のビジョントレーニング専門施設です。発達障害のお子さんやスポーツをする人たちに向けて、「見る力」を向上させることを目的にトレーニングを行っています。

千里堂が取り扱うビジョントレーニングを行ったことで、発達障害のお子さんを通常学級に戻したり、野球で推薦を勝ち取ったりするなどの実績も豊富です。

さらに、定期的にチーム向けビジョントレーニング講演会も行っているので、ビジョントレーニングが気になる方はお気軽にお問い合わせください。

スポーツをする人や発達障害のお子さんにもおすすめのトレーニング

千里堂のビジョントレーニングは、おもにスポーツをする人や発達障害のお子さんを対象に行っています。それぞれの特性に合わせたトレーニングを行っているので、見る力を鍛えるためにおすすめのトレーニングです。

スポーツをする人の場合は、プロのスポーツ選手からスポーツチームに入っているお子さんが対象。見る力を鍛えて、パフォーマンス力の向上につなげるためのお手伝いをさせていただいております。

また、発達障害のお子さんの場合は、小さいお子さんから小学生や中学生までと幅広い年齢のお子さんが対象。遊び感覚で楽しめるトレーニングで、見る力を鍛えていきます。お子さん自身の発達の状態に合わせたトレーニングで支援いたします。

まとめ

ビジョントレーニングで鍛えられる視覚機能一覧
  • 動体視力
  • 瞬間視
  • 周辺視野
  • 眼球運動
  • 眼と手の協応動作
視覚機能別のビジョントレーニングのやり方
  • 動体視力:親指フォーカス
  • 瞬間視:フラッシュカード
  • 周辺視野:ボールを掴むトレーニング
  • 眼球運動:ナンバータッチ
  • 眼と手の協応動作:転がってくるボールをキャッチ

ご紹介したようにビジョントレーニングを継続的に行うことで、鍛えられる視覚機能は多いです。見る力を鍛えるためにも、ビジョントレーニングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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