初めてメガネを作る方や、新しいメガネを検討している方から、「メガネをかけたらもっと目が悪くなる気がして……」というご相談をよく受けます。
実はこの疑問には、「部分的には本当」という意外な答えがあります。
見る距離に合ったメガネをかけないと、目の筋肉が緊張して、視力低下を招く可能性があるのです。
しかし、これはあくまでも一時的な現象であり、適切なメガネの作り方・使い方をしていれば、メガネをかけて目が悪くなるリスクを下げることができます。
千里堂は、「世の中からメガネがいらなくなる」ことを本気で願っている、ちょっと変わったメガネ屋です。
この記事では、そんな千里堂が
- なぜメガネをかけると目が悪くなると言われるのか?
- 現代のメガネの問題点とは?
- 今後、視力を守りながら、目が疲れにくい快適なメガネを作るにはどうすればいいのか?
について、詳しく解説します。
「近くを見るときの負担をやわらげる」を1本持とう。
長時間資料を読む。パソコンで仕事をする。
デスクワーカーにぴったりのメガネを、あなただけのオリジナルカスタマイズでご提案します。
まずは一度、無料の視力測定をお試しください。体験すれば、メガネ選びの常識が変わります。
メガネをかけて目が悪くなる理由
「視力が下がって度数が合わなくなったのに、同じメガネをかけ続けるから、目がさらに悪くなる」という話は、よく耳にします。
確かに、これは正しいです。しかし、ここで重要なのは、「ではなぜメガネをかけているのに目が悪くなるのか」という問いなのです。
実は、現代の一般的なメガネには、視力を悪化させる問題が潜んでいるのです。その理由を理解するために、以下の3つの観点で解説します。
1. 目は近くを見るときに負担がかかる
そもそも、人間の目は近くを見るときに最も負担がかかる構造になっています。ピントを絞るために目の筋肉をぎゅっと緊張させるからです。
デスクワークやパソコン作業、スマホを見るなど、現代人の生活は近くを見る時間が圧倒的に多いので、常に目の筋肉の緊張が続いていると言えます。
2. 一般的なメガネは「遠くがよく見える」前提でつくられている
実は一般的なメガネは、「遠くがよく見える=視力がいい=いいメガネ」という考え方で設計されています。
現代人のライフスタイルが「近くを見る」ことが多いにもかかわらず、メガネの世界では遠くがよく見えることを良しとしているのです。
当然、遠くがよく見えるメガネで近くを見ると、目の筋肉の緊張状態がさらに高まり、負担が増大します。
3. 遠くがよく見えるメガネだけで日常を過ごすのが一般化している
現代の日本では、近くを見ることが避けられません。その結果、私たちの目は近くが見やすいように「近視」になり、その代わりに遠くが見えにくくなります。
現代人の近視が多いのは、このためです。部族の人々と比べると、圧倒的に多くの人が近視です。
ところが、一般のメガネ店では遠くがよく見えるようにメガネを作ります。近視の原因を考慮せず、「理想の視力は1.0」という前提でメガネを作ってしまうのです。
これでは、「近くを見る」生活習慣に対して、「遠くを見る」ためのメガネを無理に使わせることになり、目の負担が増えてしまいます。
遠くが見えるメガネをかけて近くのものを見ようとすると、目に負担がかかり、それが視力低下の原因につながります。
にもかかわらず、多くのメガネは「遠くがよく見える」という考え方のまま。しかも、「メガネは一本あれば十分」という考え方が、当たり前になっています。
多くのメガネ店でさえ、メガネの使い分けを推奨しないわけですから、メガネをかけている人たちはみんな、目が疲れっぱなしになり、視力低下につながってしまうのです。
視力が悪いのにメガネをかけないことのデメリット
視力が悪いのにメガネをかけないことは、目の健康や日常生活に様々な悪影響を与えます。以下に、主なデメリットをまとめました。
1. 目の疲労や頭痛
視力が悪いのにメガネをかけないと、常にピントを合わせようと目が必要以上に頑張ることになります。その結果、目の筋肉が緊張し、目の疲れや頭痛を引き起こしやすくなります。特に、長時間近くのものを見続けると、症状が悪化することがあります。
2. 視力低下
メガネをかけずにぼやけた視界で生活していると、本来必要なピント調節機能が働かなくなり、視力低下が進行する可能性があります。特に、成長期の子どもがメガネをかけないと、近視が急速に悪化する恐れがあります。
3. 日常生活への支障
視力が悪いと、運転や読書、スポーツなど、日常生活に様々な支障が出やすくなります。運転免許を取得するためには視力検査に合格する必要があり、メガネなしでは運転できない場合があります。また、読書やスポーツをする際にも、メガネをかけていないと正確な判断が難しくなり、事故やケガのリスクが高くなります。
4. 集中力の低下
目の疲れが蓄積すると、集中力が低下し、仕事や勉強に支障が出る可能性があります。また、頭痛や肩こりなどの症状も現れ、日常生活の質が低下してしまう恐れがあります。
5. 見た目の悪化
メガネをかけないと、顔がこわばり、眉間にシワが寄り、目つきが悪くなって印象が悪くなってしまう可能性があります。
6. 老眼の早期化
目の筋肉が常に緊張状態にあると、老眼の症状が現れるのが早くなります。老眼は誰にでも起こるものですが、メガネをかけずに過ごすことで、老眼の進行を早めてしまう可能性があります。
メガネをかけて目が悪くならないようにする方法
①メガネを使い分ける習慣を心がける
シーンに応じて度数の異なるメガネを使い分けることで、目の周辺の筋肉を過度に使わずに済みます。これにより、眼精疲労や疲れ目といった目の負担を大幅に軽減できます。
例えば、車を運転する際には、遠くも近くもよく見えるメガネが必要です。そのため、視線の切り替えがスムーズな遠近両用メガネがおすすめです。
一方、デスクワークの場合はどうでしょうか。デスクワークでは、パソコンや書類など、比較的手元の物を見ることが多いです。この場合、遠近両用メガネの遠くがよく見える機能は必要ありません。むしろ、中近両用メガネのほうが適しています。
このように、シーンに応じたメガネを使い分けることで目の負担が軽減され、目が疲れにくくなり、常に健康な状態を維持することができます。
余談ですが、以前、お客様からのご要望で「ゴルフ用のメガネ」も作製したことがあります。「ボールを打つ」と「打ったボールを追う」というまったく距離感の異なる「見る」状況に適した特製のメガネです。
②近くを見る距離に合った度数のメガネをつくる
千里堂としては、「近くを見るときの負担を軽減するメガネ」を推奨しています。このメガネを一本用意しておくと、目の負担が減り、頭痛・肩こり・集中力の低下といった不調にもアプローチできます。
「適切な度数」とは「見る距離に応じた度数」
メガネの広告や解説で、「適切な度数であればメガネをかけても目は悪くなりません」という言葉をよく見かけます。
しかし、実際に適切な度数とは何なのでしょうか?
適切な度数とは、見る距離に合わせた度数です。
一般的なメガネ店では、遠くを見ることに重点を置いた度数でメガネを作ることが多いです。しかし、現代人のライフスタイルは、近くを見る時間が圧倒的に増えています。
そのため、遠くを見ることに特化した度数では、目の負担が大きくなり、視力低下を招いてしまう可能性があります。
千里堂は、見る距離に合わせた度数を作るために、徹底した問診を行っています。
千里堂では、お客様一人ひとりのライフスタイルや見る距離を丁寧にヒアリングし、その方に最適な度数を提案します。
問診には、90~120分という長い時間をかけます。
これは、お客様のライフスタイルを正確に把握し、その方にぴったりのメガネを作るために必要な時間だと考えています。
- フレームは無料で修理可能
- 見え方に納得いかない場合はレンズを無料交換
- 購入後1年以内は定価30%でレンズのお取替え可能
- 18歳以下の方に限り、1年以内であればレンズ・度数・フレームはすべて無料交換
千里堂が他店と圧倒的に違う特徴は何かといえば、「メガネを売ることを目的にしていない」という点です。むしろ千里堂は、メガネを売るどころか、「メガネがいらなくなる生活」を使命に掲げています。
「近くを見るときの負担をやわらげる」を1本持とう。
長時間資料を読む。パソコンで仕事をする。
デスクワーカーにぴったりのメガネを、あなただけのオリジナルカスタマイズでご提案します。
まずは一度、無料の視力測定をお試しください。体験すれば、メガネ選びの常識が変わります。
まとめ
千里堂が目指すのは、メガネがいらなくなる生活。メガネ販売を目的としていません。提供しているのは、「目の健康」です。そこが他のメガネ店とちょっと違うところです。
メガネはあくまでも、裸眼の視力を守るための道具。千里堂ではこの考え方を徹底しています。裸眼でも健やかに日常生活を送れるように、お客様一人ひとりに1時間以上かけて問診を行い、オリジナルレンズを作製しています。
どの距離をよく見るのか、どんなツールを使っているのか、どんな仕事をしているのか……。「目を使うシチュエーション」を徹底的にヒアリングしなければ、いいメガネを作ることができません。だから千里堂では、一人のお客様の問診に、1~2時間かけています。
「新しいメガネで目が疲れる」とお悩みの方は、ぜひ一度、千里堂の視力測定をお試しください。