弱視

千里堂ブログ

弱視用メガネの選び方が治療の成功率を決めます。ここでしか聞けないメガネ選びの秘訣2つ。

弱視用メガネの選び方が治療の成功率を決めます。ここでしか聞けないメガネ選びの秘訣2つ。

遠視・乱視などの屈折異常によって視機能の発達が妨げられている状態を弱視といいますが、弱視は視機能の発達が完成する6歳頃までに適切な治療を行えば、眼鏡をかけて視力を向上させることが期待できます。

6歳を過ぎると視機能の発達が頭打ちになり、それ以降の改善は難しくなります。

弱視治療の基本は、専用のメガネを装着し、継続することです。メガネで矯正し、網膜にピントを合わせることで鮮明な像を脳に送り、視機能の発達を促します。しかしメガネをかけ続けなければ意味がなく、視力が改善できません。

ここで気になってくるのは、「どこでどんなメガネを購入すればいいのか」ということ。

この記事では、弱視のお子さんのための特別なメガネを作ってきた千里堂が、弱視用メガネを選ぶ基準や、子どもがメガネをかけ続けてくれるための秘訣を、実体験をふまえながら紹介します。

弱視のお子さんがメガネをかけ続けるための2つの秘訣

私はこれまで、多くのロービジョンのお子さんと関わってきました。その経験から、一人でも多くの子どもにメガネをかけ続けてもらうために、2つの秘訣を共有したいと思います。

1. 子ども自身が選んだデザインを選ぶ

親御さんの中には、「こっちの方が似合う」という親心でデザインを選ぶ方がいらっしゃいます。しかし、子どもは大人以上に「好き」にこだわりを持っているため、「好きじゃない」という気持ちが働き、メガネをかけてくれなくなることがあります。

大人の目線で「似合う・似合わない」ではなく、子ども自身が「これがいい!」と選んだものを、全力で肯定してあげてください。そうすることで、子どもは納得してメガネをかけ続けるようになります。

毎日メガネをかけていることを褒めてあげると、さらに効果的です。

子ども自身が選んだデザインを選ぶ

2. 論理的な話は避ける

「このメガネをかけないと、目が見えなくなっちゃうんだよ!どうして事の重大さがわからないの!」

メガネをかけたがらない子どもに、ついこんな言葉を投げかけてしまうことがあります。しかし、小さい子どもに大人の理屈は通用しません。彼らは「嫌なものは嫌!」という子どもなりの理屈で動いているため、いくら言っても聞いてくれないのです。

弱視用メガネは、かけたからといってすぐに見え方が変わるわけではありません。そのため、顔に違和感のあるものを装着する不愉快さの方が、はるかに勝ってしまうのです。

だからこそ、少しでもメガネをかけるモチベーションを維持するために、子どもが「好き」と思えるメガネを選ばせてあげることが大切です。

【ポイントまとめ】
  • 子ども自身が主体的にメガネを選べるようにする
  • 子どもを否定せず、肯定的な言葉をかける
  • 論理的な話よりも、子どもの気持ちに寄り添う

弱視用メガネのお店選びのポイント2つ

早期発見で遠視を改善するには、とにかくメガネをかけ続けることが重要です。そのため、お子さんがメガネを気に入ってくれるかどうかが、弱視改善の鍵となります。

その点をふまえて、弱視用メガネを購入する際のお店選びのポイントを3点まとめました。

1. 豊富な品揃えから選ぶ

遠視用メガネを作る際は、子ども用メガネの品揃え(フレームデザイン・サイズ・カラー)が豊富なお店を選びましょう。

2. ジャストフィットなサイズを選ぶ

サイズは特に重要です。ジャストフィットなメガネは遠視改善の可能性を大きく左右すると言っても過言ではありません。

サイズが合わず、ずりおちたメガネだと、お子さんはレンズを通さないでものを見てしまうため、矯正効果が得られません。

3. お子さんが「これがいい!」と思えるフレームを選ぶ

子どもが「これがいい!」と自分で選んだフレームは、気分をアゲてくれます。そのためにも、できるだけ選択肢が多い方がよいでしょう。事前にメガネ店のウェブサイトなどで子ども用メガネの取り揃えを確認しておきましょう。可能であれば、お子さんを連れて行って、気に入ったフレームがあるかどうかチェックするのもおすすめです。

【ポイントまとめ】
  • 子ども自身が気に入るメガネを選ぶ
  • 豊富な品揃えから選ぶ
  • ジャストフィットなサイズを選ぶ/li>

弱視用メガネは保険適用や助成金申請が可能

所定の手続きで申請を行えば、健康保険を適用したり、自治体から助成金を受けることができます。詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。

千里堂網走本店は弱視のスタッフがメガネをつくるので最大限気持ちに寄り添う

以上、弱視用メガネについて解説しました。

片目が見えないことの苛立ちや不安、メガネをかけることの不快感。

弱視になった幼い子どもが抱く感情は複雑で、“普通にものが見える”大人には、なかなか理解できないものです。

今回、記事に登場した千里堂網走本店のスタッフ増子は、自身が幼い頃に遠視となった経験から、ロービジョンの子どもに寄り添うメガネづくりを行っています。

ロービジョンのお子さんの目の負担を減らす専用メガネもおまかせください!

まずは一度、お気軽にお問い合わせください。北海道外の方のご来店も心よりお待ちしております。

【アクセス】
女満別空港から車で約26分

【基本情報】
〒093-0014 北海道網走市南4条3丁目3
TEL : 0152-44-2233
MAIL : abashiri@senrido.co.jp

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