子どもが何を考えているのかよくわからない。発達障害の特性をもつ子どもはコミュニケーションの取り方が難しく、子育てが大変。疲れてしまった。
発達障害の特性をもつ子の育児は悩みが深くなりがち。子育てが辛く感じる時は、頑張りすぎているのかもしれません。意図せずイライラして叱責してしまったりすることを避けるためにも、まずは親御さんのメンタルを安定させましょう。
この記事では、子育てが辛いときの対処法についてご紹介します。
少しでもストレスを和らげたり、育児への考え方を見直すきっかけとなれば幸いです。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
発達障害の子どもへの育児に抱えやすいストレス
毎日が忙しく自分でストレスを自覚していなくても、意外と負担になっている人もいます。
以下で思い当たる節はないかチェックしてみてくださいね。
育児中に抱えやすいストレス
- 子どもが理解できない
- 接し方がわからない
- 子育てに自信が持てない
- 障がいだと診断されたくない
- どこに相談したらいいかわからない
- 発達障害が完治できないかばかり考えてしまう
- 自分の時間が持てない
- 忙しくて疲れているが休めない
- 育児を任せる人がいない
- 睡眠不足が続いている
- 家族や学校、園で理解してもらえない
- トラブルが多く、謝ってばかりいる
- しつけのせいだと責められる
- 兄弟と向き合う余裕がない
子育てを辛く感じたときの対処法
ここでは、子育てが辛く感じてしまったときの対処法をご紹介します。
できることに目を向けてみる
お子さんのできないことよりも、できることに目を向けてみましょう。年齢よりも発達が遅れていないかな?と気にする必要はありません。比較をやめ、自分の子の良さを伸ばしていくイメージです。
将来の子どもをみるのではなく、今に目を向ける
落ち着きのなさや忘れ物などが目立つと、「この子は、ちゃんとやっていけるのだろうか」と不安やあせりがつのり、つい強い口調で叱ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、子どもは褒められることで意欲や能力がが育まれていきます。
発達障害の特性があっても、小さい頃から適切な対応をされた子どもの中には、情緒が安定し、自信を持ち、成人して社会で働きながら希望をもって人生を歩む人もたくさんいます。
小さい頃の温かい経験の積み重ねが将来に大きく影響しているんですね。
ですので、その子の10年20年先の遠い将来ではなく「半年後〜今」に目を向けることが大切です。そして、過去を振り返りながら「これができるようになった」「あれもできるようになった」と褒めながら接していきましょう。
いま、静かに座っていられることも大切なことですが、成人になってからの支えとなるのは「自分が好き」という自尊感情です。
あっという間の幼少期。せっかくの親子の時間ですから、楽しんでみましょう。
1人になる時間を作る
育児中はどうしても「子ども中心の生活」となってしまいがち。自分のことは後回しになりがちですが、疲労がもたらす余裕のなさは重大で、お子さんへの叱責や体罰にもつながりかねません。
そこで意識的にお子さんと離れる時間をつくって休息をとったり、趣味をしたりして、リフレッシュするように心がけましょう。
確かに「この子は手がかかるから、ほかの人に預けるのは難しい」と思う気持ちもわかります。そういう時は、自治体の福祉課などに相談して、地域一時保育や保育ママ、ショートtステイを利用するのも一つの方法です。
家事も完璧にする必要はありません。料理や裁縫が苦手なら、市販品を上手に利用したりしてみましょう。掃除や洗濯が苦手なら、家電の力を借りてみましょう。自治体の家事ヘルパーなどを依頼してみても良いかもしれません。
家事やストレスをなくすことはできませんが、自分にあった方法で負担を軽くしていく方法がきっと見つけられるはずです。
子どもは親が世界のすべて。まずは親御さんのメンタルの状態を安定させることを心がけてみましょう。
まとめ
この記事では、発達障害の特性をもつ子どもの、子育てが辛いときの対処法についてご紹介しました。
この記事のポイント
- ストレスや悩みは誰にでもある
- 子どもが「今」できることに目をむけ、たくさん良いところを見つけてみる
- 一人になってリラックスできる時間を意識的につくる
- 他者を頼っても大丈夫
- まずは親である自分のメンタルを安定させる
千里堂網走店では、「発達障害のお子様向けのビジョントレーニング」を実施しております。
発達障害の子供むけビジョントレーニングとは、発達障害の子供、あるいは発達障害の傾向がみられる子供の、苦手なこと、できないことの改善にもつながるとされているのがビジョントレーニングです。
本人にとってだけでなく、周囲の大人からみても苦手な理由、できない原因はわかりづらいものですが、実は、「視覚機能」と関係が深いともいわれています。
「見る力」を高めるビジョントレーニングは、学習能力や注意力・コミュニケーション力の向上が期待でき、お子様の苦手を改善し、やる気や自信を引き出すことにつながります。