ビジョントレーニング

千里堂ブログ

少年野球が上達するトレーニング方法を守備・打撃別に紹介

少年野球が上達するトレーニング方法を守備・打撃別に紹介

子どもの野球を上達させてあげたい、そのためにはどのようなトレーニングがいいのか模索中の方!

まずは、「ビジョントレーニング」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

プロのアスリートも多く取り入れているトレーニング方法で子どもの頃から取り入れることがアスリート生命に大きく左右されます。

少年野球を極める!自宅でバッティング練習は「動体視力」を鍛えることがカギ

ここでは、ビジョントレーニングの基礎から、必要となる能力、トレーニング方法などを守備・打撃別に解説しています。

子どもの野球指導、自宅トレーニングなどでご活用ください。

野球上手になるにはビジョントレーニンングを取り入れる

野球上手になるにはビジョントレーニンングを取り入れる

野球において「視覚能力」は重要です。

例えば以下のシーン

  • バッティングをする際ボールを追いかける動体視力
  • ストライクかボールかを判断する眼球運動

この他にも、野球では様々な場面で視覚能力を使用します。視覚能力を鍛えるために有効なのが、「ビジョントレーニング」です。

ビジョントレーニングとは

サッカーや野球・卓球などのプロスポーツ選手など、多くのアスリートがビジョントレーニングを取り入れています。

フィジカルやスキルの向上と同じく、見る力を鍛えることもパフォーマンスの向上に大きく繋がるため、部活動の盛んな小中高生が成長期に取り組むことで、運動能力を最大限にすることが期待できます。

具体的に、野球の各場面で必要な視覚能力について紹介していきましょう。

バッティング

  • 高速で迫るボールを見る「動体視力」
  • 距離感を測り、バットを振るタイミングを決めるための「深視力」
  • 考えるより速くバットを振るための「眼と手の協調性

守備

  • 飛んできたボールをキャッチするための「深視力
  • 進塁の状況を一瞬で判断するための「瞬間視
  • 味方の位置を知るための「周辺視野

以上のように、野球では様々な場面で視覚能力を使用します。

視覚能力を言葉で言われてもわからないと思うので、下記のビジョントレーニング基礎用語も参考にしてみてくださいね。

ビジョントレーニングの基礎用語を解説

種類特徴
動体視力近づいてくるものや、横切る物をしっかり見る能力
眼球運動高速で動くものを目で追いかける能力
深視力距離感を測り位置の違いを見極める能力
焦点/輻輳遠近を交互に見たとき、素早くピントを合わせる能力
眼と手の協調性見た瞬間に手が動く能力(考えるより先に体が動く能力)
周辺視野目の端に映るものをキャッチする能力
瞬間視一瞬で多くのものを見極める能力
視覚化頭の中で思い描く能力(プレー、パフォーマンスなど)
視覚集中力「見る」という能力を最大限に発揮するための集中力

バッティングに効果的なビジョントレーニング方法

バッティングに効果的なビジョントレーニング方法

バッティングには「動体視力」と「眼球運動」を鍛えることが効果的とされています。

では、どういったトレーニングをすると視覚能力が向上するのか紹介しましょう。

バッティングに必要な「動体視力」

バッティング向上には「動体視力」を鍛えることが重要です。よくプロ野球選手が「球が止まって見えた」と言いますよね。

あれは抜群の動体視力を持っているからなのです。動体視力を鍛えることで、その領域に近づきましょう。

動体視力トレーニング方法1「走る電車・車の中から看板の文字を読む」

移動中にできるお手軽なトレーニングの一つ。

駅名の看板や、お店の名前、街に配置されている時計の時間などを読み取るトレーニングです。

最初は首ごと視線を向けて読み取り、慣れてきたら眼球だけで目標に追いかけるようにすると効果が高まります。

動体視力トレーニング方法2「投球練習のボールを打席に立って見る」

こちらは、実践的なトレーニング。

世界のホームラン王、王貞治が行ったトレーニングとして有名です。

ピッチャーが投球練習をする際、バッターボックスに立たせてもらい、バットを振ることなく球を目で追い続ける。

この時、キャッチャーミットに入るまで視線を切らないことがポイントです。

また、このトレーニングは動体視力だけでなく、眼球運動も一緒に鍛えられるためオススメです。

動体視力のより具体的なトレーニングについては、以下の記事で紹介しておりますので、併せてご覧ください。

バッティングに必要な「眼球運動」

バッティングに必要な「眼球運動」

投げられたボールがストライクかボールなのか、打てる球か見送る球かを見極めるために、「眼球運動の能力」も欠かせません。

ここのトレーニングをすると、眼球が速い動きに慣れることができるため、バッターボックスに入った時に効果を発揮します。

眼球運動トレーニング1:左右の指を交互に見る

両腕を前に伸ばし、両手の人差し指を立てて、顔を動かさずに目だけで指を交互に見ます。

最初は両腕を肩幅に伸ばし、慣れてきたら間隔を広げたり、上下の差を出すことでより効果的なトレーニングをすることができます。

トレーニング中の見た目がちょっと怖いので、家でやることをオススメします(笑)

眼球運動トレーニング2:動きの速いテレビゲームに取り組む

意外とバカにできないテレビゲーム。

アクションゲームや、テトリスなどのパズルゲームはかなりの動体視力を使用します。

特にモンスターハンターなどの動きの激しいアクションゲームは、瞬発力や判断力が求められるため野球に応用できる部分が多々あります。

楽しみながらできるトレーニングの一つなので、お子さんが興味あるようでしたらかなりオススメのトレーニングです。

守備に効果的なビジョントレーニング方法

守備に効果的なビジョントレーニング方法

つづいては守備に生かせるビジョントレーニングを紹介しましょう。

守備に必要な「深視力」

攻撃側では速い球をいかに追いかけるか、という能力が求められましたが守備は違います。

飛んできた球に対し、いかに正確な距離感を測ることができるか。また、そのボールに対し適切な位置でキャッチできるかが求められます。

深視力トレーニング1「ストローにつまようじを入れる」

お父さんにストローを持ってもらって、お子さんにはつまようじを持ってもらう。

最初は止まったストローに対し、つまようじを差し込むトレーニングを行います。

慣れてきたら、距離感を変えて同様のトレーニングを行うと効果的です。

深視力トレーニング2「常に距離の意識を持って物を見る」

日常生活から距離を測ることを習慣づけます。

例えば、前を歩く人と何m離れているか、信号機の高さは地面から何mかなど。

ここで大切なのは、実際の正確な距離を知ることよりも、距離を測る意識を持つことです。

そうすることで、深視力が養われ、自然とボールとの距離が測れるようになります。

まとめ

今回はビジョントレーニングや、用語解説、具体的なトレーニングを紹介しました。

  • ビジョントレーニングとは、視覚能力の訓練
  • 野球には視覚能力が必要不可欠
  • トレーニングをすることで、視覚能力を鍛えられる
  • 攻守でそれぞれトレーニング方法が異なる

今回紹介したビジョントレーニングを行うと、お子さんの視覚能力は向上するでしょう。

更に本格的にパフォーマンスを向上させたいのであれば、ビジョントレーニングを行うことができる施設や、視覚機能の専門家であるオプトメトリストを訪ねることをおすすめします。

千里堂網走本店では、専門家がスポーツビジョントレーニングに取り組んでいます。

プロアスリート向けの本格的な訓練から、子ども向けの楽しく取り組めるものまで幅広いので、興味があれば千里堂本店まで是非お問い合わせください。

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