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自閉症スペクトラムの子どもの特徴・話し方・関わり方をわかりやすく紹介!

自閉症スペクトラム症の子どもの特徴・話し方・関わり方をわかりやすく紹介!

発達障害には、さまざまな症状がありますが、ここでは、自閉症スペクトラムについての特徴、関わる際のポイントを具体例を交えわかりやすく紹介していきます。

ご家庭や、学校、親族に子どもについて共有したいときのご参考として読み進めてみて下さい。

自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもの特徴

自閉症スペクトラムの特性を持つ子供には、大きく3つの型に分けられます。

自閉症スペクトラム症の特性を持つ子どもの特徴
  • 孤立型…周囲の呼びかけにも答えず、ひとり遊びに没頭しやすい。
  • 受け身型…誘われれば一緒に遊ぶ社交性があるが、従順すぎるため周囲から無茶なことをいわれやすく、ストレスがたまりやすい。
  • 積極型…積極的に友達に話しかけるが、失礼な言葉を言ったり一方的に話続けてしまったりしやすい。

また、そのほかの特徴として、苦手・得意が極端な傾向があります。

1度、得意なことを見つけた子どもは、仕事につなげてしまえるほどの専門性を身に着ける場合も多いです。

自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもを育てる方は、子の苦手・得意を把握することが重要です。

自閉症スペクトラムの特徴を持つ子が苦手なこと

自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもは、得意なこと・苦手なことがはっきりとしています。

特に苦手なポイントは大きく分けて9個あるのでご紹介しましょう。

※但し、多くは2歳頃から特徴が見えてくるので、発現時期は一様ではないため注意が必要です。

自閉症スペクトラム症の特徴を持つ子が苦手なこと

①周囲の様子からルールを察知できない

周囲の様子からルールを察知することが苦手。

例えば、一般的に子どもは、周りの様子を見て「周りの人がみんな静かにしているから静かにしないと!」と考えますが、自閉症スペクトラムの特性を持つ子は、映画館で静かにしている人を見て、「マネをしよう」と考えにくいのです。

「映画館では周囲の迷惑になるため、静かにしましょう」とアナウンスが流れた際、初めて「静かにしよう!」と意識することも多いでしょう。

①周囲の様子からルールを察知できない

②コミュニケーションのキャッチボールが苦手

自閉症スペクトラムの特性を持つ子は、例え対象がお母さんであっても、人への関心が薄いため安心感が得られにくい傾向にあります。

また、会話をしても相手の身振り手振り・声の調子などから感情を読み解けないこともあり、結果的に、相手を無視してしまったり、相手が伝えたかったこととは別の感情が伝わるコミュニケーションになりやすいです。

②コミュニケーションのキャッチボールが苦手

③予期しないことが苦手

予期しないことがちょっとでもあると不安や緊張を抱えてしまいます。

いつも通りの日常を送りたいと思っている子も多いため、こだわりが強くなります。

逆にいえば、いつも通りに物事が進むと安心するのです。

事前に何がどう変更するのかを伝えておくと、不安が少なくなるでしょう。

③予期しないことが苦手

④五感から伝わる刺激が苦手

自閉症スペクトラムの特性を持つ子は、感覚に偏りがあるため、ちょっとした音や匂いでも過敏に感じてしまう場合もあります。

例えば、白い紙にかかれた黒い文字がきつく感じたり、皮膚に刺激の強い服を嫌がったり、優しく抱きしめられても強い圧迫感を感じて逃げ出そうとしたりすることもあるでしょう。 

④五感から伝わる刺激が苦手

⑤聞いたことは覚えにくい

自閉症スペクトラムの特性を持つ子は、聞いたことよりも、目に見える形で表現されたほうがわかりやすく感じます。

何かを伝えたい時は、絵や書いた文字で伝えるといいでしょう。

⑥曖昧な表現が苦手

普段の会話で「ちょっとちょうだい」「ちょっと待って」と言うことはありませんか?

自閉症スペクトラムを持つ子どもは、このような抽象的な表現を理解することが苦手です。

「あれ・それ・そろそろ・きちんと」のような曖昧な表現ではなく、短く具体的な言葉かけをしていきましょう。

⑥曖昧な表現が苦手

⑦一度に複数のことをすることが難しい

「見ながら書く」など、一度に複数のことをすることが苦手です。

人の話を聞いているときは耳に集中しているため、同時に本を読むことは難しいです。

逆に言えば、一つのことに集中することは得意ともいえますね。 

 

⑦一度に複数のことをすることが難しい

⑧1つの場所や時間に対し用途が多数あると混乱する

1つの場所に対して目的が1つであると安心します。

そのため、学校の教室が時に食事・勉強・着替えとして利用されると、混乱しがちになります。

時間の経過を感覚的につかむことも難しいため、教室内で食事から勉強の時間へ移行するタイミングをつかめないことも多いです。

⑨運動や手先が不器用

脳から身体への情報伝達が苦手なため、脳からの指令がうまく手足に伝わらず歩く・座るなどの基本行動でも不器用になりがちです。

また、「自分の口がどこにあるのか?」「どこまでが自分の体で、どこからが床なのか?」など、ボディーイメージがあいまいになる場合もあります。

自閉症スペクトラムの特徴を持つ子どもの関わり方のポイント

自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもの苦手なことを紹介しましたが、苦手なことに対して周りがどのように関わっていけば、子どもがストレスのない生活をできるのか関わり方の紹介をしていきます。

関わり方には、大きく分けてポイントが8つあります。

①言葉かけはシンプルに

慣用句やあいまいな表現は、自閉症スペクトラムを持つ子には伝わりにくいです。「ゆっくり」「短い言葉」「具体的」を意識して伝えるといいでしょう。

同じ指示を出す際は、伝え方を統一するとわかりやすいです。

例えば、「もっと小さな声で」ではなく、「レベル3の音量で話して」と言い換えると、イメージしやすいでしょう。

②安心できる場所をつくる

感覚過敏がある子は、見るもの・聞こえるものなどから絶えず刺激を受けてしまいます。

気が散らないよう装飾が少なく、静かなスペースを自宅で確保できるといいでしょう。

また、1つの場所では1つの目的で使用できると、混乱が減るでしょう。

②安心できる場所をつくる

③スケジュールは絵や文字で伝える

ちょっとした変化に不安を感じやすい子には、今後のスケジュールの見通しが立つようにするといいです。

口頭ではなく、絵や文字でスケジュールで説明すると安心して取り組めるでしょう。

もし、スケジュールに変更がある際は、前もって説明すると混乱や不安が少なくなります。

④行動の終わりを明確に伝える

時間がどれだけ流れたのか把握しにくい子は、事前にいつ終わるのかを明確に示すと安心します。

例えば、「2枚プリントをやったら終わりね」と具体的に伝えていくといいでしょう。

⑤興味関心を使って楽しく活動する

興味・関心の幅が狭い傾向にある子は、関心があるものを絡めて説明するといいでしょう。

例えば、乗り物に興味がある子の場合、数学の問題に乗り物を登場させるなどすると楽しく取り組めます。

⑥パニックになったときは冷静に対応する

子どもがパニックになってしまった際は、パニックに注目せずに静かな場所に移動して、落ち着くまで待ちます。

パニックが収まったら「よくがまんできたね」とほめてあげることも大切です。

⑦興味の幅をむりなく広げる

自閉症スペクトラムの特性を持つ子は、同じ遊びに没頭しやすいです。

その場合、いつもしている遊びの時間を減らすのではなく、いつも通りの遊びで遊んでからほかの遊びに誘ってみましょう。無理強いをしないことが大切です。

少しずつ世界を広げていくように関わっていきましょう。

⑧療育方法を考える

自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもの、症状をやわらげることを目的とした療育は様々あります。

例えば、TEACCHや感覚統合療法、ABAなどがあり、それぞれの専門のスタッフが具体的なアドバイスを行います。

まとめ

今回は、自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもの特徴や、苦手なこと、関わり方について紹介しました。

保護者としては、得意なことを伸ばすのはもちろん、苦手なことや特徴も理解していく必要があります。

千里堂網走はメガネ屋ですが、発達障害の子ども向けにビジョントレーニングも行っています。

ビジョントレーニングとは、発達障害の子供、あるいは発達障害の傾向がみられる子供の、苦手なこと、できないことの改善にもつながるとされています。

発達障害は、本人にとってだけでなく、周囲の大人からみても苦手な理由はわかりづらいものですが、実は、「視覚機能」と関係が深いともいわれています。

「見る力」を高めるビジョントレーニングは、学習能力や注意力・コミュニケーション力の向上が期待でき、お子様の苦手を改善し、やる気や自信を引き出すことにつながるトレーニングです。

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