ビジョントレーニング

千里堂ブログ

お母さん必見!子供の発達にビジョントレーニングが効果的な3つの理由

「見る力」を鍛えることを目的とした「ビジョントレーニング」をご存知ですか?

視覚機能をはじめ、学力や運動能力を向上させることができるという訓練で、パフォーマンス向上を目的としてビジョントレーニングを取り入れるプロスポーツ選手も増えています。

実はビジョントレーニングは、スポーツだけでなく子供の発達にも効果抜群なんです!

「見る力」ってどんな力?ビジョントレーニングについて紹介します

ビジョントレーニングとは、アメリカ発祥の「見る力」を向上させるための訓練法です。

「見る力」とは、視力とイコールではありません。

私たちが普段「視力」と呼んでいるのは、目も対象も静止している状態で計測する「静止視力」と呼ばれるものです。静止視力が落ちた場合は、眼鏡やコンタクトレンズなどで矯正することになります。

「見る力」とは、目を動かす際に使う筋肉や、取り入れた情報を正確に脳で処理する能力、見たものに応じて体を動かす能力です。

例えば、飛んできたボールをキャッチする場合、

ボールが飛んできたことを見る」→「どのように体を動かせばボールを取れるかを脳が判断し、体に指令を出す」→「手を動かし、ボールをキャッチする

というプロセスが必要です。

動いているボールの速度や位置を正確に把握して動作に繋げなければなりませんが、目から取り入れる情報量は非常に多く、短い時間で判断する必要があります。

そのため、目を動かす筋肉や見た情報をもとに体を動かす「見る力」が重要です。

ビジョントレーニングが子供におすすめの3つの理由

「静止視力」は6歳頃までには成人と同程度に発達します。

しかし、「見る力」は6〜19歳頃が発達のピークです。成人後もトレーニングによって能力を伸ばすことは可能ですが、子供の頃に「見る力」を伸ばしておくことで、3つのメリットを得ることができます。

子供の発達にビジョントレーニングが効果的な理由を、順に解説します。

1:見る力を底上げできる

先ほどお伝えしたように、「見る力」の発達のピークは19歳頃までと言われています。その後、特にトレーニングなどを行わなければ、目を動かす筋肉や脳での処理能力、体との連携は衰える一方と言っても過言ではありません。

そこで、伸び代の大きい子供の頃にビジョントレーニングを行い、「見る力」そのものを底上げしておくことが重要です。

加齢に伴い、「見る力」はどうしても衰えてしまいます。しかし、子供の頃に「見る力」を底上げを行なっておけば、衰えたとしても通常よりも高い能力を持ち続けることが可能です

発達のピークを過ぎても、人生はずっと長く続いていきます。子供の頃に行なった底上げが、成人した後もずっと続いていくと考えると、ビジョントレーニングの価値は非常に高いと言えるでしょう。

2:発達の助けになる

現代の子供は、テレビやパソコン、ゲームやスマートフォンといった至近距離を見つめることが多く、日常生活における目の動きに乏しいと言われています。

例えば、屋外で走り回って遊ぶ時、子供の目は情報を得るために大きく動きます。動くものや動かないもの、近くのものから遠くのもの、一点から周辺まで、目と体を動かして、対象によって焦点を合わせ、捉えた情報を脳に送ります。

そして、見たものに合わせて素早く体を動かします。遊びながら目と体を動かすことが、発達の助けとなっていたのです。

このような目と体の訓練は、以前であればボール遊び追いかけっこなどで自然と行なうことができました。しかし、現代では難しいことも事実です。

また、調べ物や書き物を行う際、かつては手を動かして辞書を引き、手を動かして文字を書いていました。今ではどちらも、パソコンやスマートフォンでスピーディーにできてしまいます。

しかし、このような平面を相手にした動作では、脳が、特に前頭葉野が働かず、発達しにくいことが分かっています。

ビジョントレーニングを行うことで、現代で失われがちな子供の目と脳の発達機会を補うことが可能です。

3:発達障害にともなう困難を軽減する

ビジョントレーニングは、ADHDや学習障害といった発達障害に有効です。

発達障害には個人差があり、程度は違うものの、それぞれ何らかの困難を抱えています。

なかでも、「集中力がない」、「ケアレスミスが多い」、「片付けができない」、「読み書きが苦手」といった類の困難は、目を上手く動かせなかったり、目から得た情報を脳で上手く処理できなかったりといった原因に由来することが少なくありません。

つまり、目の動かし方や脳での処理といった「見る方」を鍛えることで、軽減できる可能性があるのです。ビジョントレーニングによって「見る力」が向上し、以前は困難だったことがクリアできるようになったという例もあります。

実際に、発達障害児を対象とした放課後デイサービスで、ビジョントレーニングに取り組むことが増えています。「見る力」のトレーニングによってできないことが苦手なことが減れば、発達障害の子供の可能性を大きく広げることになるかもしれません。

子供の能力を伸ばすビジョントレーニング

「見る力」を高めることができれば、脳や体が持っている本来の能力を活かすことができます。

特に子供の頃は、目だけでなく、脳や体もぐんぐん発達する成長期です。

「見る力」を鍛えることで、スポーツや勉強はもちろん、成人してからも長い期間メリットを得られるので、子供の頃に能力を伸ばしておくのは非常に「お得」と言えるでしょう。

本格的にビジョントレーニングに取り組みたい場合は、視覚機能の専門家であるオプトメトリストや、ビジョントレーニングができる施設を訪ねることをおすすめします。

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