
「子ども用のメガネってどんなものを買えばいいの?」
「価格によって違いはあるの?」
「お店によって何が違うの?」
はじめて子ども用メガネを購入する方は、こういった疑問をお持ちではないでしょうか。
子どもの視力を守るために、メガネ選びは妥協したくないですよね。
この記事では、「子どもがメガネをかけなくても済むようにしたい」と願う、ちょっと変わったメガネ店の千里堂が、子ども用メガネの選び方・店舗による違いについて解説します。
「これ以上、子どもの目が悪くならないようにしたい」
「できれば裸眼で生活させてあげたい」
という考えをお持ちの方は、きっと有益な情報を得られるはずです。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
子ども用メガネは眼科で処方箋をもらうべき?
結論から言うと、メガネ作製では、必ずしも眼科受診や処方箋が必須ではありません。
しかし、状況によっては眼科受診を推奨するケースがあるのも事実です。
メガネ店と眼科の違い
眼科では、目の病気や異常がないかを含めて視力を測定します。一方、メガネ店では、メガネを作るための視力測定に特化しています。
眼科は目の病気のプロ、メガネ店はメガネのプロという点が、両者の大きな違いと言えるでしょう。
近年では、「眼鏡作製技能士」という国家資格が登場し、メガネ店でも専門的な知識を持つスタッフが増えています。しかし、プロの視点から「眼科受診を推奨するケース」があることも事実です。
子ども用メガネ作製の前に眼科受診を推奨するケース
以下のケースは、国として眼科での診断を推奨しているため、メガネ店でも眼科受診を勧めるのが一般的です。
▶これまで一度も眼科に行ったことがない
目の病気や異常がないかを検査することは、目の健康を守る上で非常に大切です。特に、これまで眼科を受診したことがない方は、一度受診を検討しましょう。
▶幼児や学童の子どもにメガネを作る
成長期の子どもは、視力が変化しやすい時期です。また、仮性近視の可能性もあるため、眼科医による適切な診断と治療が必要です。
▶急激に視力が落ちた
急激な視力低下は、目の病気のサインである可能性も考えられます。眼科を受診し、原因を特定することが重要です。
上記以外にも、以下のようなケースでは眼科受診を推奨しています。
▶斜視の方
斜視の矯正には、プリズムレンズという特殊なレンズが必要です。プリズムレンズの作製には、眼科医の処方箋が必要となります。
▶加齢による視力の低下
加齢による視力低下は、白内障、緑内障、加齢黄斑変性といった目の病気が原因である可能性も考えられます。眼科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
メガネ店の種類
メガネ店は、その特徴や得意分野によって様々な種類があります。
各店舗には、もちろん子ども用メガネが売っていますが、メガネやサービスの質に違いがあります。
①商店街の個人店
【特徴】
- 地域密着型で、長年地域住民に愛されてきたお店
- 経験豊富なベテラン店員が多く、親身な相談に乗ってくれる
- 遠近両用メガネなど、専門性の高いメガネに強い
- 昔ながらのお店が多く、年配の方に安心感がある
【メリット】
- 親身な接客
- 地域に根ざした信頼感
- 通いやすさ
【注意点】
- 品揃えが少ない場合がある
- 最新のトレンドや技術に弱い場合がある
【こんな人におすすめ】
- フランクな雰囲気が好き
- 自分のことをよく知ってくれる人がいい
- 家から通いやすいところがいい
②大手メガネチェーン
【特徴】
- 全国展開しており、店舗数が多く、アクセスしやすい
- CMなどで知名度が高く、安心感がある
- 品揃えが豊富で、様々なブランドのメガネを取り扱っている
- 最新のトレンドや技術を取り入れている
【メリット】
- 豊富な品揃え
- 最新の技術や情報
- 全国どこでも同じサービスを受けられる安心感
【注意点】
- マニュアル化された接客なので細かなサポートができない可能性
- 来客数が多いため、個々の事情に合わせた対応が難しい場合がある
【こんな人におすすめ】
- 豊富な種類の中から選びたい
- 最新のメガネや技術に興味がある
- 全国どこでも利用できるお店が良い
③コンセプトショップ
【特徴】
- 特定のブランドやコンセプトに特化した品揃え
- デザイン性や品質にこだわったメガネが多い
- 専門知識を持つスタッフが丁寧に接客してくれる
- 価格帯は高め
【メリット】
- こだわりのメガネが見つかる
- 専門的なアドバイスを受けられる
- 個性を演出できる
【注意点】
- 価格が高い
- 店舗数が少ない
【こんな人におすすめ】
- デザインや品質にこだわりたい
- 自分だけの特別なメガネを見つけたい
- 専門的なアドバイスを受けたい

千里堂は、「近くを見るときの目の負担をやわらげる」というコンセプトで、「ラクミエ®」というメガネをオーダーメイドで作製しています。勉強で目を酷使し、視力が変化しやすくなる子ども用メガネとしても、非常におすすめです!
子ども用メガネのオンライン購入はあり?なし?
お子さんの視力を守るためにも、実際の店舗で「視力測定」「メガネ調整(フィッティング)」を行ったほうがいいでしょう。
とくに「フィッティング」は重要です。
フィッティングには、
- かけ心地を快適にしてストレスを減らす
- 目の負担にならないベストの位置を見つける
という役割があります。
メガネを使い慣れた大人が、おしゃれのためにオンライン購入するのは、百歩譲っていいとして(それでも目の健康のためには実店舗で作製することを推奨していますが)、
成長の過渡期にあり、視力が変化しやすいお子さんのことを考えると、やはり店舗でしっかりとメガネ作製を行ったほうがよいでしょう。

どうしても欲しいフレームがあったら、もちろんオンライン購入でもいいと思います。そのときは、フレームを持ち込んで、プロにフィッティングしてもらってください!
千里堂は、メガネフレームの持ち込みを歓迎しています。フィッティングや鼻パッドの交換にも対応可能です。メガネレンズ作製のみも大丈夫です!
子ども用メガネ店の選び方
以上のことをふまえたうえで、子ども用メガネを購入する際、店を選ぶポイントは、以下のようになります。
①保証サービスは充実しているか
子どもは活発ですから、メガネが歪んだり、故障したりすることは、頻繁にあります。
お財布にも負担になりがちですから、メガネの修理や買い替えの保証がどれだけ充実しているか、よく比較検討してみましょう。
ちなみに、千里堂の子ども用メガネの保証は、次の通りです。
千里堂メガネ | A社 | B社 | |
---|---|---|---|
対象年齢 | 18歳以下 | 18歳以下 | 18歳以下 |
度数変更 | 1年以内ならレンズ交換が無料 | 2年以内なら70%自己負担でレンズ交換 | ・半年以内なら無料でレンズ交換・7カ月以降なら半額でレンズ交換 |
キズ保証 | 1年以内なら無料 | 1年以内なら50%自己負担で交換 | 対象外 |
破損保証 | 1年以内なら、・無料でパーツ交換・修理が難しい場合は同型フレームの新品と無料交換 | 1年以内なら50%自己負担で交換 | ・3カ月以内なら無料交換・1年以内なら半額自己負担 |
アフターサービス | ・視力測定、フレーム調整、鼻パッドの交換など無料・1年以内ならレンズ無料交換 | 視力測定、フレーム調整、鼻パッドの交換など無料 | 視力測定、フレーム調整、鼻パッドの交換など無料 |
②どんな状況でメガネを使うのか
スポーツ?勉強?日常?
メガネというのは、距離に合わせて使い分ける“道具”ですから、お子さんがどんな状況で、メガネを使うのかによって、適切なメガネ選びが決まります。

千里堂では、たっぷり問診を行い、ライフスタイル・目の使い方のクセ・目に負担がかかりやすい状況をふまえたうえで、お子さんだけのオリジナルオーダーメイドレンズを作製しています。
「とりあえず遠近両用メガネでいいのでは?」という考え方は、気を付けてください。
実は遠近両用メガネは、「遠くは見やすいが、近くは見えにくい」という特徴のあるメガネなのです。
子どもの視力を守りたい方に千里堂の「ラクミエ®」
「よく見える」よりも「楽に見える」が大切
一般的なメガネ店では、「遠くが良く見える」ことを前提に度数を調整します。
しかし、視力「1.0」でさえ、目にかなりの負担をかけてしまうことをご存知でしょうか?
そもそも人間の目は、裸眼の状態であろうと、近くを見るときに最も負担がかかるのです。
なぜ「見えすぎるメガネ」が良くないのか?
多くのメガネ店では、「視力検査表がよく見える」状態を「よく見えるメガネ」と定義しています。
しかし、視力検査表がよく見える視力は、私たちの日常生活ではあまり役に立たないのです。
現代人のライフスタイルは、テレビ、パソコン、スマホ、読書、勉強など、近くの距離(2.5メートル以内)を見ることが中心です。
そのため、遠くを見ることに特化したメガネは、近くを見る際に目に大きな負担をかけてしまいます。
千里堂は「見る距離に応じた度数」をつくるために問診に1時間以上かけています
千里堂では、「適切な度数」=「見る距離に応じた度数」という考えに基づき、メガネ作りを行っています。
お客様のライフスタイルを徹底的に分析し、どの距離で目を使うことが多いのかを把握するために、90~120分間のヒアリングを行っています。
「あなたは、どの距離が良く見えるようになりたいですか?」
千里堂のメガネ作りは、まずこの質問から始まります。
お客様のライフスタイルを深く理解することで、本当に必要なメガネを見つけることができるのです。
ブルーライトカットメガネは意味がない?最新研究と目の疲れ対策
スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器の使用が現代人の生活に深く根付いている一方、ブルーライトカットメガネの効果については、近年議論が繰り広げられています。
パソコンやゲームに熱中しているお子さんのために、ブルーライトカットを検討してみようと思った方もいることでしょう。
そもそもブルーライトとは?
ブルーライトとは、可視光線の中でも波長が380〜495nmの青色の光のことです。エネルギーが強く、太陽光にも含まれています。
ブルーライトカットメガネ普及の背景
かつて、ブルーライトカットメガネは「パソコン作業での目の疲れを軽減する」効果があると宣伝され、広く普及しました。
デジタル機器から発せられるブルーライトは、体内時計に影響して睡眠の質を下げたり、目の疲れに影響すると考えられていたため、ブルーライトカットメガネをかけることでこれらの影響を防ぐ、という期待がありました。
ブルーライトカットメガネの効果に疑問の声
しかし、最近の研究では、ブルーライトカットメガネが睡眠の質や目の疲れに対して大きな効果を与えない可能性が指摘されています。
オーストラリアのメルボルン大学の研究では、ブルーライトカットメガネの短期的使用では、パソコン作業による目の負担軽減、網膜保護、睡眠の質改善などの効果は期待できない可能性があるという結果が出ています。
研究者は「長期的な使用によるメリットは不明であり、ブルーライトカットメガネを購入する際は、このような研究結果を認識する必要がある」と述べています。
ブルーライトカットメガネの代わりにできること
では、ブルーライトカットメガネの代わりとなる目の疲れ対策はあるのでしょうか?
視力低下から目を守るためには、やはり「近くを見るときの目の負担」の対策が重要です。
このことは、お子さんに限らず、大人の方でも同様です。
視力低下は、「長時間近くを見すぎて、目がヘトヘトになっている」黄色信号なのです。
子どもがメガネを嫌がらないための工夫
お子さんがメガネをかける必要がある時、一番心配なのは「嫌がってくれないこと」ではないでしょうか?
せっかく作ったメガネをかけてくれなければ、視力矯正の効果は得られません。以下に、お子さんがメガネと上手に付き合ってもらうための工夫についてお伝えします。
①豊富な品揃えから選ぶ
子ども用メガネを選ぶ際は、品揃えが豊富なお店を選びましょう。
お子さんの好きな色や形、キャラクターものなど、選択肢が多いほど、お子さん自身が「これがいい!」と思えるフレームを見つけやすくなります。
②ジャストフィットなサイズを選ぶ
サイズは特に重要です。
ジャストフィットなメガネはかけ心地が良く、快適です。
サイズが合わず、ずり落ちたメガネでは、レンズを通さなくても のを見てしまうため、矯正効果が得られません。
③お子さんが「これがいい!」と思えるフレームを選ぶ
子どもが「これがいい!」と自分で選んだフレームは、気分をアゲてくれます。
そのためにも、できるだけ選択肢が多い方がよいでしょう。
事前にメガネ店のウェブサイトなどで子ども用メガネの取り揃えを確認しておきましょう。
可能であれば、お子さんを連れて行って、気に入ったフレームがあるかどうかチェックするのもおすすめです。
④状況に合わせて使い分ける
人目を気にする年頃になりますと、どうしても「メガネをバカにされそうで嫌」というお子さんもいるでしょう。
メガネをかけずとも生活できるレベルであれば、勉強やパソコンやゲームのときにかけさせるなどして、ケースバイケースで使い分けるようにしてください。
メガネ選びは、子どもの未来を守る選択です。
2022年の文部科学省の「学校保健統計調査」によると、小中高生の視力1.0未満の割合が過去最高を記録しました。この傾向は日本だけでなく世界中で見られ、WHO(世界保健機関)は「近視パンデミック」と警告しています。
視力低下の原因は「近くを見る」こと
テレビ、パソコン、ゲームモニター、スマホ、タブレット、そして勉強。現代の子どもたちの生活は、近くの距離(2.5メートル以内)を見ることで溢れています。近くを見ることは目に大きな負担をかけ、近視の原因となります。
近視を放置すると、目の疲れによる“脳疲れ”が起こり、集中力低下、頭痛、肩こり、吐き気、イライラ感など、様々な問題を引き起こします。
対症療法ではなく根本的な対策を
「テレビや動画視聴の時間制限」「ゲームする時間の制限」「定期的な休憩」などは、あくまでも対症療法です。本当に大切なのは、近くを見るときの目の負担を和らげる対策です。
なぜなら現代人は「近くを見る」ことが圧倒的に多いからです。
テレビの視聴制限をしたところで、子どもはスマホ、パソコン、タブレット、勉強などで同じように目を酷使します。スマホを使う時間を制限しても、効果が見込めるかはわかりません。
イタチごっこを続ける間に、着実に目の疲れは蓄積していきます。
例えば、パソコンの使用時間を3時間から1時間に制限したところで、少なくとも2時間は「近くを見続ける」ことになります。これでは、本当の意味で近視から子どもの視力を守ることにはつながりません。
「メガネがしっくりこない」とお悩みの方へ
千里堂は、徹底したヒアリングと緻密な視力測定で、あなたに合う一生モノのメガネをご提案します。まずは一度、無料の視力測定をお試しください。体験すれば、メガネ選びの常識が変わります。