
「メガネをぶつけてしまって、鼻あてが歪んでしまった」
「なんとか自分で戻そうとしたが、うまくいかない」
「メガネの位置がいちいちズレるので集中できない」
このようなお悩みを持つ方にむけて、この記事では、メガネのフィッティングのプロが、メガネの鼻あての正しい位置、ズレてしまった場合の対処方法について解説します。
今回、いちばんお伝えしたいのが、自分で直そうとしてもうまくいかないという点です。メガネのフィッティングというのは、顔の形・顔の幅・目の位置・耳の位置を総合的に分析する技術と経験が必要だからです。
見えすぎるメガネが身体によくないってご存じでしたか?
千里堂は、「メガネで目が疲れる」人のために、目の負担をやわらげるオーダーメイドメガネをご提案します。
60分のマンツーマンカウンセリングで、あなた専用のレンズをフルカスタマイズします。
【調整のプロが伝授】メガネの正しい位置セルフチェック
あなたのメガネは正しい位置になっていますか?鼻あての位置がズレていないかを確認するために、以下のポイントを参考にセルフチェックしてみましょう。
①メガネ横の一番でている部分がフェイスラインと一緒か

ここがはみ出したりズレたりしていると、メガネのサイズ感が合っていないです。
②メガネレンズと黒目の位置を確認

メガネレンズを5等分した時に、3/5の位置に黒目があることが重要です。フィッティングではこのメガネレンズの位置で鼻パットを合わせます。
③耳の位置を確認

人間の耳は必ず左右の高さが違うため、適当な調整でメガネをかけるとすぐにズレます。
そのため、眼鏡の根本や耳の後ろ部分を調整して、レンズが真っ直ぐになるようにフィッティングしなければなりません。
眼鏡の鼻あて(鼻パッド)の正しい位置
メガネの鼻あて(鼻パッド)の正しい位置は、一人ひとり異なりますが、快適にメガネをかけるためにいくつかのポイントがあります。
【レンズと目の距離感】
近すぎると目が疲れやすく、遠すぎると視界がぼやける原因になります。適切な距離感が大切です。
【鼻へのフィット感】
鼻あてが鼻にフィットすることで、メガネがずり落ちにくくなり、安定感が増します。
【かけ位置】
黒目がレンズの中心と合うように調整することで、視界がクリアになります。
【鼻あての接触面】
鼻あてが鼻全体に優しく触れるように調整することで、圧迫感を軽減し、快適なかけ心地を実現します。
【左右のバランス】
左右のバランスがとれているか確認しましょう。片方のレンズがずれていたり、圧迫感が強い場合は、調整が必要です。
メガネの鼻あてがズレると身体の負担が大きくなる
メガネの鼻あての位置がズレるということは、メガネそのものがズレるということ。その状態のままメガネを着用していると、目以外にも身体にも負担がかかります。
- ピントがズレたままなので、逆に目が疲れやすくなる
- ピントのズレが原因で肩こりや腰痛など身体の不調が生じやすい
- メガネの鼻あてや耳の上など痛みが生じやすくなる
- 曲がったまま着用すると、相手にだらしない印象を与えビジネスや私生活で損しやすい
メガネのズレは、疲労、痛みなどに繋がるだけでなく、相手の受け取る印象まで大きく変わってしまいます。
メガネの鼻あてのズレは自分では直せません!
これまでみたきたように、メガネの位置の調整は、総合的な観点・客観的な視点から、プロが行うものです。
「たかがメガネの鼻あて」と考える方もいるかもしれませんが、一般の人では、直すことが非常に難しいです。
そもそも、メガネの鼻あてがズレているということは、他の部分にも歪みが出ている可能性があります。
WEBでは「一人で調節する方法」という情報も見かけますが、メガネに使われている金具は小さく繊細なので、やはり専門家に依頼することが望ましいでしょう。
ほとんどのメガネ屋では、フィッティングだけなら無料で対応しているところが多いです。
千里堂眼鏡店のフィッティングでは、目とレンズの位置、目とレンズの距離、レンズの角度、耳のかけ位置などを調整します。
さらに、正面・上・横などから全体を見て、部分調整をしていきます。
顔の幅や目の位置、鼻筋、左右で耳の高さ……人の骨格はそれぞれ違うので、メガネの専門家にご相談いただくのが安心です。
メガネの鼻あてがズレないようにする対策
次に、日頃からメガネの鼻あてがズレないようにする対策についてお伝えします。
メガネはとっても繊細です。
まず、小さな金具が使われています。そして、レンズの度数もそれぞれに合うように調整されて完成します。
そのため、ズラさないためにも日頃から大切に扱うことが大切です。
- メガネを使わない時は、必ずメガネケースで保管
- かける時、外す時は必ず両手で丁寧に扱う
- 寝転がる時はなるべくはずす
- 定期的なフィッティングをする
以上の4項目を徹底しましょう!
フィッティングのプロ「眼鏡作製技能士」がいるお店を選ぶべき理由
眼鏡作製技能士とは、国家資格を持つメガネのプロフェッショナルです。幅広い知識と確かな技能で、メガネ作製からフィッティングまでを行います。
世界40カ国以上でメガネの仕立てに資格が導入されている中、日本はこれまで資格がなくてもメガネを作れました。こうした背景を受け、2021年に厚生労働大臣の認可のもと、正式に国家検定資格として「眼鏡作製技能士」が誕生しました。
日本の法律上、医師の処方箋がない限り、メガネの度数設定や作製に公的な資格は必須ではありません。誰でもメガネ店を開業し、視力測定を行うことができるというのが現状です。
一般のお客様は「視力が合えば良い」と考えがちで、「眼鏡作製技能士」のような専門資格の存在を知らないことも少なくありません。そのため、購入したメガネの度数設定を、十分な専門知識を持たないスタッフが担当している可能性に気づいていないのが現状です。この「専門家の不在」と「短時間での効率化」が、現代人が抱える眼精疲労の根本原因につながっています。
「眼鏡作製技能士」とは、2022年4月に制定された厚生労働省管轄の国家検定資格です。メガネ作製に関して、高度な知識と技能を有することを公的に証明し、国民の目の健康を守るための役割を果たします。
① 質の高い「掛け心地」と「見え心地」の実現
視力測定の精度、レンズ加工の精度、フィッティングの精度。同じフレームでも、通常の販売員と眼鏡作製技能士とでは、快適性に大きな差が出ます。
- 掛け心地の改善: 仕立てが不完全だと、メガネが重く感じたり、不快感を与えたりします。技能士は、お客様の顔の骨格に合わせた精密なフィッティングを行い、快適性を最大限に高めます。
- 見え心地の改善: 目の位置とレンズの中心がズレていると、正しくものを見ることができず、目に余計な負担(プリズム作用など)をかけてしまいます。技能士は、この目の位置とレンズ位置のズレを最小限に抑え、目の疲れを防ぎます。
② 様々なニーズに柔軟に対応できる提案力
- 似合うメガネの提案: 多くの方が惰性で同じタイプのフレームを選びがちですが、「似合うメガネとは何か」を研究している技能士なら、骨格、ファッション、ライフスタイルをトータルで考慮し、新しい自分と出会う最適なフレームをご提案できます。
- トータルコーディネート: メガネを使うシチュエーション、暮らしのスタイル、服の着こなしなど、様々な生活の場面を総合的に考えたうえで、あなたに最適な一本をご提案します。
さいごに:メガネのフィッティングは専門家にまかせよう
わたしたち千里堂は、「メガネがいらなくなるためのメガネ」を提案する、ちょっと変わったメガネ店です。ミッションは「メガネっ子をゼロにする」こと。
メガネを売ることを目的にしているのではなく、近くを見るときの負担をやわらげて、快適な生活をサポートすることを使命としています。
メガネの跡が気になったら、できるだけ早いうちに、まずはお近くのメガネ店に相談してください。購入したお店なら、鼻パッドの交換やちょっとしたフレームの調整なら対応してくれるはずです。
そんななかで、もしも
- 「精度の高いフィッティングをしてほしい」
- 「メガネ選びをいちからやり直したい」
- 「いまの度数に納得いっていない」
- 「しっくりくるメガネに出会ったことがない」
という方がいらっしゃるなら、ぜひ一度、千里堂にお越しください。購入をしなくても結構です。メガネに関する“モヤモヤ”を晴らしたいという方のお越しを心より歓迎しております。

