補聴器は、音や声が聞こえにくくなったときに聴力をサポートしてくれる力強い相棒です。
補聴器には様々な形状や機能がありますが、基本的な仕組と構造はどれも同じ。
どんな仕組で聞こえやすくなっているのか、主要パーツごとに紹介します。
これがないと始まらない!音を取り入れる「マイク」
最初に注目するパーツは、外部からの音を取り入れるためのマイクです。
マイクが音を取り込むことができなければ、その後に控えているパーツも仕事をすることができません。
そのため、補聴器のマイクはコンパクトでありながら非常に高性能です。
補聴器のマイクは1つではなく、特定の方向からの音を集めやすくなっている指向性マイクを2つ搭載しているのが一般的です。そうすることで、聞きたい方向以外からの雑音を拾いにくくしています。
例えば、人の多い会食の席やレストランなどで、顔を向けている相手の声を集め、背後から聞こえてくる雑音はあまり拾わないという仕組です。
マイクで集めた音は、電気信号に変換されて次のパーツへ送られます。
「アンプ」は最新技術が詰め込まれた補聴器の要
電気信号に変換された音が送られるのが、アンプです。音の増幅や加工を行う小さなコンピューターのようなものだと考えてください。
アンプは、入ってきた音を解析し、音の強弱や高低の調節、雑音のカットやハウリングの抑制といった処理を行います。そうすることで、より自然に聞き取りやすい音に調整されるのです。
聞こえにタイムラグが生じないように、こういった処理や調節は瞬時に行われています。アンプの働きのおかげで、ズレのないスムーズなコミュニケーションを行うことができるのです。
スピーカーの役割を果たす「レシーバー」
レシーバーは、アンプで処理された電気信号を音に戻し、鼓膜へと送る役目を持っているパーツです。
マイクやアンプ同様に、コンパクトかつ非常に高性能という特徴を持っています。
使用する人の聴力に応じて出力する音の大きさは異なるため、選ぶべきレシーバーも人によって変わってきます。もしも聴力が衰えてしまっても、レシーバーをパワーアップさせることで対応できることもあります。
マイクとアンプ、レシーバーがそれぞれに役目を果たして連携することで、補聴器は機能しています。
その他にも、補聴器が動くための電池、風や湿気を防ぐマイクカバー、耳かけ型補聴器に必要な耳栓の役割を持つイヤーモールド、本体と耳栓を繋ぐイヤーワイヤーといったパーツがあります。
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「聞こえ」の状態は環境や年齢で変化します。
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