
「メガネをかけるのがあまり好きじゃないから」「メガネをかけると目が疲れるから」「メガネをずっとかけると目が悪くなりそうだから」などの理由で、メガネをかけたり外したりする人は少なくありません。
ここで素朴な疑問として、「メガネをかけたり外したりすると、目が悪くなるのかな?」と気になる方もいるのではないでしょうか。そのため、自分の子供にずっとメガネをかけさせるべきなのか、なるべく外して過ごすようにさせるのがいいのか、悩んでいる親御さんもいることでしょう。
ポイントは、「目が悪くなるとはどういうことか」という理解です。目の仕組みを知れば、メガネをかけたり外したりすることが、目に悪いどころか、むしろ状況によっては目に良いことであると理解できるはずです。
この記事では、視力を守るメガネを提案する千里堂が、メガネをかけたり外したりすることに不安を感じている方に向けて、目の仕組みについて解説しながら、お答えしていきます。
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近視用メガネはかけたり外したりしても視力は下がらない
結論から言うと、0.3以上の視力がある人であれば、近視用のメガネであればかけたり外したりしても問題ありません。むしろ、ふだんはメガネを外して過ごし、必要な場面でメガネをかけることが、目の健康にとって理想的と言えます。
それでは、メガネをかけなくてもいい場面と、メガネをかけるべき場面とは何なのでしょうか。以下に2つの要点に絞って整理しました。
①「遠くが良く見えなくても問題ない」場合はメガネを外してもよい
近視の程度が軽い、すなわち「遠くがクリアに見えなくても支障はない」程度の場合は、近視メガネを外しても問題はありません。遠くを見るとき、目のピント調整を行う筋肉の緊張がゆるむため、目がリラックスした状態になります。目の負担を軽減することが視力を守ることにつながるため、遠くが多少ボヤけていても問題ない場合は、メガネを外すように心がけてください。ただし、自動車を運転するときは両目の視力が0.7以上でなければいけないことが法律で決められているので注意が必要です。
②特定の場面で視力が必要な場合はメガネをかける
「黒板が良く見えるようになりたい」「運転のために視力を出す必要がある」「遠く離れたところから景色を楽しみたい」といった場合は、もちろん近視用メガネ(遠くが良く見えるメガネ)をかけるべきです。メガネは視力をサポートする道具ですから、自分自身が「いま視力が必要か」どうかを判断して、メガネを使いましょう。
近視進行のメカニズム:なぜ近くの見過ぎが視力低下を招くのか
私たちの目は、カメラのレンズのように、水晶体の厚さを変えることでピントを調節しています。
遠くを見るときは水晶体が薄くなり、近くを見るときは水晶体が厚くなります。この水晶体の厚みを調節する役割を担っているのが、目の周りにある毛様体筋という筋肉です。
近くを見る際の目の負担が増大
近くの物体(約2.5メートル以内)を長時間見続けると、毛様体筋は収縮した状態が続きます。これは、ピントを近くに合わせ続けるために必要な目の働きです。例えるなら、腕を曲げた状態でずっと力を入れているようなもので、筋肉は疲労しやすくなります。
調節ラグの発生
近くを見ようとするとき、目は完璧にピントを合わせようとしますが、実際にはわずかなピントのずれが生じることがあります。これを調節ラグと呼びます。特に、長時間近くを見続ける作業をしていると、この調節ラグが慢性化する傾向があります。
眼軸長の伸長
近年、有力視されている調節ラグ理論では、この慢性的な調節ラグが近視進行の大きな要因の一つと考えられています。網膜に常にぼやけた像が映る状態が続くと、目はその状態に適応しようとします。その結果、眼球の奥行き、つまり眼軸長が徐々に伸びてしまうのです。
眼軸長が伸びると、本来網膜上にピントが合うはずの遠くからの光が、網膜の手前で焦点を結ぶようになります。これが、遠くのものがぼやけて見える近視の状態です。一度伸びてしまった眼軸長は、基本的に元に戻ることはありません。
環境要因と遺伝的要因
近視の進行には、遺伝的な要因も関与しますが、環境要因、特に近くを見る時間の長さや屋外活動の不足が大きく影響することが分かっています。現代社会では、スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデジタルデバイスの使用時間が増加し、読書や勉強など近くを見る作業も多くなりがちです。これらの生活習慣が、毛様体筋の酷使と調節ラグの慢性化を招き、眼軸長の伸長を促進し、近視の進行を加速させていると考えられています。
子どものメガネ、かけっぱなしにする?外すタイミングは?
お子さんのメガネをかけっぱなしにするか、外すタイミングは、メガネの種類と目的によって異なります。
①弱視治療用メガネ、斜視矯正用メガネ
原則として、お風呂と寝る時以外はかけっぱなしにします。
これらは、視力の発達を促したり、両眼視機能を改善したりする重要な役割があるため、装用時間を守ることが治療効果を高める上で非常に大切です。
紛失や破損を防ぐためにも、かけ外しはできるだけ避け、使わない時は必ずケースにしまうようにしましょう。
保育園や幼稚園など、集団生活の場では、メガネを外すタイミングや保管場所について、先生とよく相談しておくことが重要です。
②近視用メガネ
基本的に、必要な時だけかけるという考え方で良いでしょう。
遠くを見る時(授業中、黒板を見る、テレビを見る、外出時など)に見えるように矯正する目的が主です。
近視の程度が軽い場合は、日常生活に支障がなければ、無理に постоянное 装用をする必要はありません。
ただし、裸眼視力が低い場合(0.1~0.3程度)や、見えにくい状態を見ようとすることで目に負担がかかり、近視の進行を招く可能性がある場合は、常用が推奨されることもあります。眼科医の指示に従いましょう。
近くを見る時(読書、勉強、ゲームなど)は、メガネを外した方が目の負担が少ない場合があります。ただし、近視が進んで近くも見えにくい場合は、近くを見るための度数に調整されたメガネや、遠近両用メガネを装用することがあります。
自動車の運転時には、法律で定められた視力が必要ですので、必ずメガネをかけましょう。
近視用メガネで近くを見続けると目に負担がかかるので注意
「近視用メガネをかけっぱなしにするデメリットはあるの?」と疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。結論をいいますと、近視用メガネを日頃から着用し続けると、目の筋肉が疲れてしまい、ピント調整機能に不調をきたす可能性があります。つまり、視力が低下してしまうわけです。
なぜ、近視用メガネをかけっぱなしにすると、視力低下のリスクが高まるのでしょうか。理由は、「遠くが良く見えるレンズで近くを見ると負担が増大する」からです。以下、理由をもう少し詳しく説明しましょう。
①もともと目は近くを見るときに最も負担がかかる
目が一番疲れる距離はどこか?それは「近い距離」です。近くを見るときは、目の筋肉が“ぎゅっと”収縮し、ピントを調整します。この“ぎゅっと”収縮することが、目の筋肉に負担をかけるわけですね。ですから、たとえ裸眼であっても、本を読む、スマホをいじる、テレビを見る、勉強する、パソコン作業をするといった行為をすると、目に負担をかけ、視力低下を招く恐れがあります。
②一般的な近視用メガネは「遠くが良く見える」前提でつくられる
一般的なメガネは、現状の視力を、必要な視力に“底上げする”という発想でレンズをつくります。たいていは「遠くが良く見える」ことを前提に考えるため、近視用メガネのレンズは「遠くが良く見える」前提で設計されます。
たとえば視力を1.0に矯正するような近視メガネの場合、遠くがよく見えるようになる一方で、近い距離を見るときの視界が「見えすぎている」状態になります。
そうなると、どうなるでしょうか?もともと目は近くを見るときに負担がかかる仕組みでしたよね。したがって、「遠くが良く見える」近視用メガネをかけて近距離を見ると、ピント調整のために目の筋肉にさらに負担をかけてしまうことになります。目の筋肉に負担がかかると、目が疲れやすくなり、視力低下につながってしまうわけです。
以上のことをふまえてもう一度整理しますと、「近視用メガネをかけっぱなしにするデメリット」の最大のものが「視力低下を招く」という結論になります。
③メガネづくりで大切なのは「どの距離を良く見たいのか」という目的に合わせて使い分けること
メガネをかけたり外したりすることが問題ではなくて、距離に応じてメガネを使い分けないことが問題の本質なのです。先ほども説明したように、メガネというのは、特定の距離で必要な視力を出すためのサポート道具なのです。1キロ先まで良く見えるスコープを、10メートル先にいる獲物を見ようとするのは、理に反していますよね。
射撃ライフルのスコープは、それこそ「どの距離を良く見たいのか」という限定的な目的に特化して、様々な倍率のスコープが存在します。それはメガネにも同じことが言えます。わたしたち千里堂はお客様の問診にたっぷり1時間~2時間をかけるのですが、それは「そのお客様にとってどの距離を良く見えるようにするのが最善なのか」を分析するためです。

千里堂は近くを見るときの負担をやわらげるメガネを提案します
スマホで動画を見たり、パソコンで仕事をしたり、本を読んだり、観光地で景色を見たり、スポーツをしたり。現代に生きる私たちは、「目の使い方」も多様化しています。日常生活の中にあるひとつひとつの行動によって、目の使い方も変わってくるのです。
メガネを作るときに大事なのは、自分の生活の中で「どの距離からどの距離までをよく見たいのか」を知ることが、あなたにぴったりの度数のメガネを作るために必要となります。
千里堂メガネは、「近くの見え方」にこだわったメガネを提供しています。
なぜ「近くの見え方」にこだわっているのか。
それは、目の健康や、現代人の目の使い方に寄り添ったメガネを考えると、「近くの見え方」が大切な要素になるからです。
現代では、スマホやタブレットが普及し、小学生でもスマホで動画を見ている時代です。
スマホを持つ手の位置を考えると、自然とスマホの画面は目にかなり近い距離になってしまいますよね。
顔から30cm以内の距離にある画面を長時間見続けている間、目の筋肉はずっと負荷がかかっている状態になります。
「遠くがよく見える」メガネでは、焦点を遠くに矯正している分、もっと目にかかる負荷が大きくなってしまうのです。
また、スマホに限らず、仕事でのパソコン作業はもちろん、家の中でさえ2.7m以内の距離しか見ていません。
そのため、近くを見るときは、近くのピントが合う度数のメガネが理想的と言えるのです。


お客様の声
- 千里堂さんの「この世からメガネをなくす」という使命は本物だと感じています。(20代・男性・北大3年生)
- 結局、家族3人が立て続けに琴似店で眼鏡を購入、もう他の眼鏡屋さんでは買わないと思います!(40代・男性・自然栽培農家)
- 人生で初めて自分の目の使い方のクセを教えて頂いた。 また性格とか当たってびっくりした。占いかと思った(笑)(20代・男性・デスクワーカー)
千里堂でメガネをつくる際の事前情報
- まずは予約で無料の視力測定をお試しください
- ヒアリングは1~2時間が目安
- 東京(浜松町)、札幌(琴似)、北見、斜里、網走で対応可能
- 予算はフレーム+レンズ+ケース+メガネ吹きで5万円から
- 持ち込みのメガネフレームがあればレンズのみのご購入でOK
- 完全オーダーメイドのため納品まで1週間~10日間
- クレジットカード分割支払い大歓迎です
「子どもの視力を守るメガネ」、あります。
「目が悪くなるからパソコン禁止」はお子さんの将来を狭める誤った常識です。高度なIT教育を快適に受けられるように、まずは一度、無料の視力測定をお試しください。体験すれば、メガネ選びの常識が変わります。
さいごに
「あなたは、どの距離が良く見えるようになりたいですか?」
千里堂のメガネづくりは、まずその話からスタートします。しかも徹底的に、その人のライフスタイルにフォーカスして、どの距離で目を使うことが多いのかを分析します。ヒアリングには60~120分かけています。常識外れかもしれませんが、それくらい時間と手間をかけなければ、その人に合うメガネはつくれないと信じています。
千里堂はあえて、度数を落としたレンズを提案することがあります。
千里堂はメガネ店ですが、メガネを売っていません。千里堂のサービスは、“メガネがなくても快適に過ごせる生活のサポート”なのです。
人生100年時代といわれています。目は、替えがきかない繊細な器官です。目を酷使すると、身体の様々な不調となって現れます。目の不調を放置したまま、この先、20年、30年、40年も、度数の合わないメガネをかけ続けるデメリットを考えると、メガネ選びは、一生モノの買い物をするつもりで真剣に取り組むべきでしょう。
まずは一度、千里堂で無料の視力測定を受けてみませんか? メガネの購入をおすすめすることはありませんのでご安心ください。まずはあなたに、自分の目のことを知ってほしいのです。自分の目をいたわる大切さを知っていただくだけで、千里堂としては本望です。
一人でも多くの方が、ご両親から譲り受けた大切な目を、末永く健康にいたわり続けていただけることを、心から願っております。
▶千里堂ってどんなメガネ店?2分で復習できる動画はこちら